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保育士試験科目「保育実習理論」ー音楽について 3.コードネーム

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さて、毎年出題される音楽関係の問題、移調につづいてコードネームがあります。

 

今回は、このコードネームについて説明していきます。

 

ちなみに保育士試験のピアノ関係問題について丁寧に説明した本を書きました。Kindleで読めますので、この記事を気に入った方はぜひご覧ください!

 

 

 

コードというのは和音のこと。

ピアノの伴奏をするとき、ドミソやレファラといったいくつかの音を合わせてきれいな音を出しますよね。あの和音の理論です。

和音にはそれぞれ名前がついています。これをコードネームといいます。

和音は基本3つの音からできています。

最初のもととなる音を根音といいます。3つの音の関係から、コードネームは長3和音(メジャートライアド)、短3和音(マイナートライアド)にわかれます。また、4つの音を使うセブンスコードというものもあり、こちらもドミナント・セブンスコード、マイナー・セブンスコードという2つに分かれます。他、増3和音(オーグメントトライアド)というのもあります。

和音は難しそうに見えますが、基本さえ押さえれば満点回答が容易な分野です。

それでは、お勉強していきましょう。

1.長3和音(メジャートライアド)

根音+根音から長3度上げたところの音(第3音)+第3音から短三度上げたところの音(第5音)でできている和音。

コードネームは根音の英語名によります。

例えば「C」というのはメジャートライアドのコードネーム。英語名のCは階名ではドのことです。

「C」はドを根音とした長3和音なので、

ドから長3度上のミと、ミから短3度上のソでできています。

コードネーム「C」=ドミソという和音。

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ではFはどの音でできた和音でしょう。

Fはファを根音としていますから、

ファから長3度上のラと、ラから短3度上のドでできています。

よってF=ファ、ラ、ドです。

※回転形について

よく試験問題で、「Fのコードネームに当てはまる鍵盤の位置は1,2,3(ド、ファ、ラ)である。○か×か」という問われ方をしますが、

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ここで、Fは「ファラド」だから「ドファラ」は違うんじゃない?と思ってはいけません。和音は順番を変えることができるのです。ファラドをFの基本形、ドファラを回転形といいます。どちらもコードネームFの和音です。よって、先の問題は○。

 

2.短3和音(マイナートライアド)

マイナーの場合は

根音+根音から短3度上げたところの音(第3音)+第3音から長3度上げたところの音(第5音)でできている和音。

です。メジャーと長、短が逆なんです。

マイナーの場合、コードネームは

Emのように小さいmをくっつけて表します。

Em=英語名E、階名ミを根音+ミから短3度上のソ+ソから長3度上のシ

 =ミソシ

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3.増3和音(オーグメントトライアド)

頻出度は低めな和音ですが、たまに試験に出ます。


根音+根音から長3度上げたところの音(第3音)+第3音から長3度上げたところの音(第5音)でできている和音。

増3和音はaugをつけて書きます。

 

例:Caug=根音はC(ド)+ドの長3度上ミ+ミの長3度上ソ♯

 

参考サイト

4. 増三和音(オーグメント・トライアド) / 誰でもわかる!音楽理論

 

4.ドミナント・セブンスコード

4つの和音です。

根音+根音から長3度上げたところの音(第3音)+第3音から短3度上げたところの音(第5音)+第5音から短3度上げたところの音(第7音)でできている和音

 

長三和音に第5音から短3度上げたところの音(第7音)を付け加えてできたコードです。

 

E7のように、アルファベット横にちいさな7をつけて表します。

例:E7=根音ミ+ミの長3度上ソ♯+ソ♯の短3度上シ+シの短3度上レ

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※セブンスコードでは、第5の音が省略されていることが多いので、注意です。上の例ではシが含まれていない場合があります。

5.マイナー・セブンスコード

4つの和音です。

根音+根音から短3度上げたところの音(第3音)+第3音から長3度上げたところの音(第5音)+第5音から短3度上げたところの音(第7音)でできている和音

 

短三和音に第5音から短3度上げたところの音(第7音)を付け加えてできたコードです。

Em7のように、アルファベット横にちいさなmと7をつけて表します。

例:Em7=根音ミ+ミの短3度上ソ+ソの長3度上シ+シの短3度上レ

f:id:koikoiplus:20180401172937j:plain

 

 

いかがでしたか。1~5をまとめると、

基本

長3、短3

短3、長3

aug

長3、長3

7

長3、短3、短3

m7

短3、長3、短3

ってことですね。このメモを覚えてコードネームの過去問を解いてみてください。きっと、いい点数が取れますよ。

 

 

※勉強する際はテキストの内容とよく照らし合わせてごらんください。

 

 

保育士試験科目「保育実習理論」ー音楽について 2.移調

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前回、全音と半音の話をしました。

 

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ドとド♯の間は半音、ドとレの間は全音(半音+半音)、ミとファの間は半音(間に黒鍵がない)。

さて、音と音の間の関係についてもう一つ言い方があります。

それは「度」という呼び方です。

度とは音程(二つの音がどれだけ離れているかの距離)を表す単位です。

例えばドとドの間に音の隔たりはありません(同じ音だから)。この関係を1度と表します。えー、同じ音で、離れていないんだから0度じゃないの?って思う人もいるかもしれませんが、0度って言葉はありません。音程は必ず1度から始まるらしいです。

 

ドとドの距離は1ド。

ここから考えて、

ドとレの距離は2度。

ドとミの距離は3度。

ドとファの距離は4度。

ドとその距離は5度。

ということができます。

 

ただし、ドとレの間には黒鍵が入る全音の関係になっています。そのため、ただの2度ではなく長2度という呼び方をします。

同じく、ドとミの距離は長3度と呼びます。

長2度=全音1つ分

長3度=全音2つ分

また、ドとド♯の関係は鍵盤が隣り合っているから2度ですが、半音1つ分ですから短2度という呼び方をします。

ミとファも半音1つ分だから短2度。じゃあ、ミとソは?

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ミとソの間は半音1つと全音1つのため、短3度という呼び方をします。

短2度=半音1つ分

短3度=全音1つ分+半音1つ分

 

移調の話。

さて、試験でよく出るのが移調というものです。カラオケで歌っているとき、伴奏のキーが高すぎるからリモコンで音程を下げたりってことありますよね。ピアノでも、楽譜どおりにひいていると子供が歌いづらそうってことがあります。そんなとき、ピアノ上手な先生はさっと移調して、全体の音を低くできちゃうんです。

なぜそんなことが可能なのか。

例えば試験では

今弾いている曲が低すぎるから、長2度音をあげることにする。楽譜矢印の音は鍵盤のソの音を弾くことになる。○か×か。

と聞かれます。

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楽譜の音はラなので、そこから長2度上の音といえば全音1つ分高い音なので、シを弾くことになります。だから回答は×。

ちなみに、移調するときはすべての音を丸ごと移動します。この問題でいえばすべての音を長2度上にあげます。

さて、このようにすべての音を移動させると、この楽譜の音階の名前が変わります。音階というのは音の並びのセットのことです。

ピアノを習うとき、私たちは最初ドから始まる楽譜を習います。ドレミファソラシという並びは実はドをはじめの音(主音)とする、ハ長調という音階です。実は、他にもレから始まる音階やファをはじめとする音階があるのです。

ドを主音とするハ長調(なぜハ長調かといえば、ドの音名がハだから。前回の記事で紹介した音の名前)を、長2度上にあげると主音はドから全音1つ上のレになります。レの音名は二ですから、これはニ長調と呼ばれます。

ただし、すべての音を長2度上げるとすると、ただドの代わりにレ、レの代わりにミ、ミの代わりにファと隣の鍵盤をたたくだけではすみません。

ドレミファソラシの並びをよく見てみると、音の隣同士の関係は「全音全音、半音、全音全音全音、半音」というふうになっています。

つまり、レを主音にし、かつ、音の隣同士の関係を「全音全音、半音、全音全音全音、半音」に保つには、

レ  ミ  ファ♯  ソ  ラ  シ ド♯  レ

  全  全   半  全  全  全  半

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と、シャープを2個使う必要があるのです。
ハ長調以外の調をとっている楽譜は、このように音の間の関係を保つため♯やbが楽譜にくっついています。

シャープがついていく順番は決まっていて、

ファ→ド→ソ→レ→ラ→ミ→シ

フラットがついていく順番はその逆です。この順番も覚えておいてください。知識問題として問われることがあります。

さて、試験では楽譜のみが与えられ、「この楽譜の調は?」あるいは「この楽譜を短3度上に移調すると、何調になるか?」と聞かれます。

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こんなとき、主音を見抜く方法をご紹介します。一番右の♯はドの位置についています。(楽譜から読み取ってもいいですが、ファ→ド→ソ→レ→ラ→ミ→シの順番にシャープがつくことを覚えておけばすぐわかります)。

主音は一番右のシャープから半音上の音です(重要)。

また、フラットがつく場合、後ろから数えて2番目のフラットがついている音が主音です(♭1個の場合はヘ長調と覚えてください)。

 

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ここでは、ド♯の半音上の音ですから、レ(音名二)が主音。つまりこの楽譜はニ長調ってことです。これを短3度上に移調するのですから、主音はファ(音名へ)に移動します。つまり短3度上に移調した場合、楽譜はヘ長調になります。

ちなみに長3度上に移調すると、主音はファ♯に移動します。♯は嬰ともいいましたね。

そのため、この調は嬰へ長調になる(はずです)。bが就く音が主音の場合は変を付けます。変ロ長調とか。

 ちなみに、♯一個でト長調、♯2個でニ長調...と丸暗記する方法もありますが、なかなか覚えにくいので、

 

主音は一番右のシャープから半音上の音(重要)。

また、フラットがつく場合、後ろから数えて2番目のフラットがついている音が主音(♭1個の場合はヘ長調と覚えてください)。

 

と公式を覚えておく方をお勧めします。

 

 

ちなみに「全音、半音、全音全音、半音、全音全音」という音階を維持する調を短調と呼びます。こちらは長調にくらべ、若干暗いイメージのする調となっています。

短調長調をよく比較できるのがこちらの動画です。


森のくまさん 長調と短調

 

 

では、音楽理論を学ぶのに参考になるページを紹介して今回の締めとします。

楽典♪音楽理論の基礎 > 音階 > ♯と♭の調号

誰でもわかる!音楽理論

楽典

 

移調について、自信がついたら過去問や問題集でどんどん問題を解いていきましょう。

 

※音楽の専門家ではない筆者が、独学の成果を載せているものです。理論、解説、解答等に間違いがありましてもご容赦ください。勉強する際はテキストの内容とよく照らし合わせてごらんください。

 

保育士試験の本を書きました!

 

 

保育士試験科目「保育実習理論」ー音楽について 1.基礎編

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保育実習理論は実際に保育現場で用いる2つの領域、音楽・造形についての問題と、保育所保育指針の内容を問う問題が出題されます。他にも有名な絵本の作者についてなども出題されます。

造形についての問題は幅が広いですが、ある程度知識を暗記することで対応することができます。

保育所保育指針も同様で、いかに保育指針の内容を丸暗記できるかにかかってくるでしょう。

問題は「音楽」ですが、音楽理論を習ったことがないまったくの未経験から保育士試験を受ける人はその内容に面食らうと思います。これは丸暗記では対応できない分野なのです。しかし、一度解き方のコツを知ってしまえば満点に近い成績を収められる分野でもあります。

造形・保育所保育指針が暗記重視の「文系」科目であるとすれば、音楽は公式を理解してしまえば応用問題も解ける「理系」科目に例えることができると思います。

では、私が試験内容を覚えているうちに解き方のコツを書いておきたいと思います。

(私は音楽の専門家ではないので、細部に実際の音楽理論と違うところがあってもご容赦ください。あくまで保育士試験を解くため私がした勉強法を書いているだけなんです。)

LESSON1 最初に覚えること

音の名前

・普通に使うドレミファソラシドは「階名」という種類の音の名前である。

・ドレミファソラシドを日本語で言うとハニホヘトイロハ。これは「音名」という種類の音の名前である。

・音の名前には「英語名」というのもあって、これはCDEFGABC。Cから始まり、Gで終わり、Cに戻ってくるところに注意。

まず音の名前を覚えましょう。名前の種類が違うだけでドとハとCは同じ音です。お母さんもママもおふくろも同じ母親を指すのと同じ(?)ですね。

 

全音・半音

鍵盤の隣と隣の間のことを半音、鍵盤二つ分の間を全音といいます。

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鍵盤の間というのは白い鍵盤と黒い鍵盤の間のことです。

上の例でいればド(白い鍵盤)とド♯(黒い鍵盤)の関係が半音。ドから半音上がった音をド♯といいます。

ドとレの間は全音の関係となります。ドとド♯=半音、ド♯とレ=半音なので、半音二つ分=全音となるからです。

注意したいのがミとファの関係。間に黒い鍵盤がないのでミとファは半音関係になります。

#と♭

半音上がることを♯を使って表します。ド♯はドから半音上がった音、ド♭はドから半音下がった音、つまりシを指します。

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ちなみにドから半音あがった音も、レから半音下がった音も同じ黒い鍵盤を指していますね。同じところを表すのにも、このように二通りの方法があります。表し方の違う二つの音を異名同音といいます(←この言葉も出題されるので覚えましょう)。

♯は日本語で嬰(えい)といい、♭は日本語で変(へん)といいます。

 

 

今日はこの辺でさようなら。

 

保育士試験の本を書きました!

 

 

統計学・確率論の勉強に使える参考書

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こんにちは。

近畿大学通信教育部で数学教員免許を取る時必要な4科目のうち、もっともレポート提出に時間がかかったのが統計学・確率論でした。

 

問題の難易度としては格段に幾何学の方が高かったのですが、統計学・確率論の方はかなり細かいツッコミ(?)が入るので、何度も再提出をする必要があったのです。問題自体はそう難しいものではないのですが…

 

さて、統計学ですが私が高校生だった時代に比べ格段に需要が上がっているようで、中高生の間でも時間を割く割合が大きいです。

 

実際、数学の中で一番実用的な学問は何かと言われれば、統計学のような気がします。文理どちらの世界でも活躍できるツールといえますので、しっかり統計学を学んでおくというのは良いことです。

それでは社会人が統計学・確率論を攻略するためにお勧めしたい本をご紹介しましょう。

 ①マンガで分かる統計学

 

統計学のイメージをつかむのに最適な本。漫画で話が進むため、細かい理論を学んだり、練習したりするのには向いていませんが日常のどんな時に統計が必要になるのかをさくっと理解することができます。勉強の最初に読んでおくとよいでしょう。ただし途中から概念が難しくなり、説明不足になってきます。ちょっとついていきにくいと感じたら中断して、実践本なり教科書なりに戻って理論を固めてから再挑戦したほうが良いでしょう。

 

②完全独習 統計学入門

 

統計学のイメージをある程度つかめたら、練習あるのみ。この本は簡単な数学の知識のみで、統計学の基礎を練習できる良書です。直感的な例題、現実社会で応用される場面を適時盛り込んでいるので、興味深く読み進められると思います。佛大の教科書もわかりにくいわけではないのですが、若干本が薄い。その不足分をこちらの参考書で補うとよいでしょう。

 

③統計・確率の意味が分かる

 

統計・確率のイメージをつかむという意味では①と同じなんですけど、より数学味が味わえるのがこちら。すでに絶版本みたいですが、難しいことを考えずに統計のわくわくする部分だけを楽しめるみたいな本です。

 

 

「 #保育園辞めたの私だ 」と「#図書館辞めたの私だ」ー保育士か、図書館司書か

このブログでは保育士になる方法とか、図書館司書資格取得のための勉強法などを公開しています。アクセス解析を見ると図書館職員や保育士にあこがれる人はやはり一定数いるんだなーと思います。

しかし、数年前にTwitterをにぎわせたタグ「 #保育園辞めたの私だ 」と「#図書館辞めたの私だ」をみると、どちらも理想と現実の差が厳しい世界だとも言えますね。

さて私はどちらの職業もちょっとだけ体験し、どちらの求人内容も良く検索しています。そこで、今回はいつもの勉強ブログとちょっと趣旨を変えて保育士と図書館司書について比較してみようかなと思います。

 

1.お給料

・保育士

保育士の賃金は安い安いと言われていますが、それは就業場所にもよります。ハローワークのインターネットサービスで検索してみれば分かるかと思いますが、女性が就きやすい職業の中では、まあまあの金額を出しているところもあります。正規の場合は、基本給は安いけれど、ボーナスが高いところもあります。退職金・昇給ありの職場が多いです。とにかく人手不足の職業なので、かなりいい条件で募集しているところも見つかります。地元にいいところがなければ、東京あたりで寮つき・高月給の募集を出す会社も見つかります。正直事務職で就職しようとするより求人表上は高い待遇で雇用してもらえると思います。もちろん、実際現場で求人の条件が守られない場合もありますが。

また、パートタイムや非正規で仕事を探している人にとってもまあまあのお給料がもらえると思います。派遣会社に登録してもやはり人手不足の業界なので高時給をだしてくれたりします。もちろん職場や派遣会社によるのですが、募集が多いのである程度こちらで選別できるんですよね。

・図書館司書

図書館司書の場合、正社員を目指す=公務員を目指すことです。公務員になれば待遇はそれなりにいいといえます。ただし、正規の図書館司書の募集がかかるケースはかなりレア。新卒でもない社会人で、図書館司書への転職を考えている人は非正規の図書館司書の求人を探すことになります。

こちらはたしかに給料安いです。資格もちでもあまり給料に反映されていないと思います。図書館司書の求人は稀なので、給料が安くても人が集まるため、条件も上がりません。求人数が少なければ、給料が安くても妥協して応募してしまうことがあります。特に悩ましいのが、フルタイムで働けない求人が多くあることです。「月15日以内」や「1日6時間程度」、「週4日以内」など働ける時間が制限されている求人はたくさんあります。これではどうしたって稼げません。他にアルバイトをするにしても、図書館は土日が忙しいので、アルバイトでは基本的に給料が高くなる土日に出勤することができないという苦しさもあります。

2.仕事内容

・保育士

ハードです。常に動いていないといけないし、気を抜くと子供が怪我します。正規職員なら行事の準備、書類の作成、会議、研修会など様々な残業にさらされます。非正規でも残業がある場合がありますし、子どもの安全に対し責任が大きいのは雇用体系に関係ありません。残業は給料が発生する職場もありますが、サービス残業が当たり前と思っている園もあります。オシッコがかかる、吐しゃ物がかかるのは日常茶飯事です。潔癖症の人は無理な職場です。力仕事も多いです。子供によく風邪やインフルエンザをうつされるので、医療費もばかになりません。若くても腰を痛めている人、ストレスで退職した人いろいろいます。

・図書館司書

厳密にいえば私は司書として図書館で働いたことはないです。ただ無資格で図書館で働いていた時のことを考えると、仕事内容としては保育士に比べれば楽だと思います。重い本をもつなど力仕事は必要ですが、あまり重い場合はカートを使用するまでのことです。座り仕事も多いですね。良い本を選ぶためには家で本をたくさん読む必要がありますが、これは本好きの人にとってはある意味で残業ではないかもしれません。結局はサービス業なので、来館者に変な人がいればストレスがたまることがあります。「#図書館辞めたの私だ」タグをみていると、正規は定時帰りで非正規は残業していたり、職場環境が凄く悪い図書館もあるようです。

 

図書館ではいろいろなサービスを展開していますので、意欲的に仕事をする人にとってはすごく忙しい職場。一方さほどやる気がなく無難にこなしたいという人(特に非正規の場合は)でもなんとかなってしまうところはあると思います。

 

3.求人数

・保育士

やたらとあります。雇用形態も正規、臨時、パート、派遣と選び放題。少子化なので今後のことはわかりませんが、この先10年ぐらいは引く手数多何じゃないでしょうか。地元にいい求人がなければ全国どこでも探せます。

・図書館司書

まず、正規での募集を見つけられたらそれだけでラッキー。非正規で月10万にもならないような求人ですら応募者が何人もいて、なかなか採用にまで至りません。図書館司書という求人が1つもないこともあります。

 

こうしてみると、もし生活していくための糧を得る=仕事という基準からみると保育士の方が圧倒的に有利なんですよね。ただし、続けられるかというのが問題なんです。図書館司書は非正規の場合は特に、暮らしていけないお給料になりがち。数年で契約の延長ができなくなり、解雇されることも多いようです。

 

私は、正職として保育士になると体と心を壊してしまいそうで、でも非常勤の図書館司書では暮らしていけないので、非正規保育士として生きていこうと思っています。それで、図書館司書の正規求人が見つかったら応募する。あるいは、いつか宝くじを当てて生活費の心配がなくなったら、週4日程度の図書館司書求人に応募したいなーと思っています。

 

洋書多読の話ー再度英語がぐんぐん読めるようになる「タドキスト」を目指す

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通信制じゃなく普通の)大学生のころ、大学院進学を目指していたことがありました。結局、研究室暮らしは向いてない・お金がかかる・文系の院生じゃ将来性がみえないということで、いつの間にか進学断念しました。

 

(その後、通信制大学を渡り歩いて今に至るのですが、大学院に進学して一つの研究をやり続けるよりいろいろな学問を渡り歩いて資格を取っていった方が私にとってはずっと楽しく、やりがいがあることだったと感じています。)

 

しかし大学院進学を目指していて良かったと思えることもあります。それが多読との出会い。

 

文系の院試では英語の文献を読みこなせる力は必須です。センター試験の英語も時間内に読み切るのが結構大変だった私は、どうにか英語のリーディング力を身に着けたいと考えていました。そんなとき、大学生協で出会った一冊の本。

 

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 「解読100万語!ペーパーバックへの道」酒井邦英著 ちくま学芸文庫

ちらっとみてみたところ、「英語の原書(ペーパーバック)が辞書引きなしで、日本語に訳することなく、スラスラ読めるようになる」とか。

そんなことができたら素敵だけど、英語の学習本なんて実際やってみると途中で挫折してうまくいかないことが多いんだよな。

そう思いつつ、文庫本の手軽さゆえについつい購入してしまうのでした。

アパートに帰ってから読んでみると

ハリーポッターを原書で読めるようになった

・いままで英語を後ろから訳していたけれど、頭から読んでスラスラ読めるようになった

・小学生でも英語が読める

・読書嫌いだったけど洋書を読むようになったら読書にはまった

・外国人の会話が分かるようになった

などなど、素晴らしいエピソードの数々が。

 

うーん。そんなことってあるんでしょうか。

でも、どうせ院試の勉強で英語は必要。ついでに大学の演習でも英語は必要。

それなら一度試してみよう。

 

ということでこの本で紹介されていたSSSという多読研究会のホームページから入門セットを購入してみました。

www.seg.co.jp

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SINCE 2002

思えば初めてのネット通販で、怪しいところじゃないかな?ってドキドキしながら注文したのを覚えています。

多読学習法

SSSで進められている多読のシステムというのは簡単な英語の本をたくさん読んで、徐々に難しい本に移行していくというもの。

Penguin ReadersやCambridge English Readersなど、非英語圏の人に向けた簡単な英語で書かれた本のシリーズがあるんですね。

それぞれlevel別に本が出ていて、たとえばPenguin Readersのレベル0は200語の英語で書かれています。それで一つのお話が900語ぐらいで書かれている。普通に中学校、高校と英語学習をしてきた人にとっては苦がなく読める分量だと思います。絵が多く、読みやすいです。難しい文法や言い回しなどが出てくると、学校英語の癖でどうしても後ろから日本語に訳して読もうとしてしまいますが、簡単な英語を読むことで「訳する」という癖を消すことができます。

 

また、「快読!100万語」では読むスピードも重視していますので、読書にかかる時間を測っていきます。主要なreadersシリーズの総文字数はSSSのホームページで公開されているので、時間を測ることで、1分あたりにどのぐらいの文字を読むことができたのか知ることができるのです。このスピードがある程度上がれば、つぎのレベルの本に進むことができます。スピードを上げるためには日本語訳をしている暇はないし、辞書を引いている手間もかけられません。分からない単語が出てきても、絵や前後の文章から推測するようにする、あるいは飛ばす必要があります。

・辞書を引かない

・訳さない

・難しい本・合わない本はどんどん挫折してOK.面白いと思った本をとことん読む

が、酒井さんの勧める多読の極意です。

 

半信半疑で始めた私でしたが、読み進めるうちにすっかりはまってしまいました。最初のうちはたくさん本を買わなくてはいけないので、ちょっとお金がかかります。でも英会話教室にいくよりはずっと安いです。後で気が付いたのですが、大学の外国語センターにはreadersシリーズが山のようにあって、これをタダで借りることができました。図書館によってはreadersシリーズや英語の絵本が置いてあるところもあります。最近では英語の多読アプリもあるので、私が多読を始めた10年前よりコスパは良くなっているのではないでしょうか。

 

多読のシステムを英語学習に取り入れたら、本当に日本の英語教育は一変すると思います。読書の喜び、英語の喜びを学生にもっと知ってもらいたいなあ。

 

そう、多読の面白みは普通の読書の面白さを数倍にした感じです。作品自体の面白さに加え、「私、英語が読めている!」という脳内の興奮がやばかったです。大学時代~卒業後数年はひたすら英語の本ばっかり読んでいました。特にはまったのはアガサ・クリスティ

しかし、しばらく別の勉強にふらふらしていた最近ではめっきり英語を勉強していないことに気が付いて…

もう一度読んでみたらlevel4でもちょっときつくなっている…

これではもったいないのでもう一度英語の本を読もうかなと思っています。

おもしろい本に会ったら、ここで感想を書くかもしれません。

 

 

解析学について

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佛教大学で高校数学教諭免許を取得する際に必要な専門科目は大まかに分けて「代数学」「幾何学」「解析学」「確率論」「プログラミング」「データ解析」です。今回は「解析学」についての学習経験を書きます。

 

文系出身の私にとって専門科目は興味深いながらも難しいものが多かったのですが、一番楽だったのはこの「解析学」でした。

解析学」というと難しいイメージがあるかもしれませんが、要は高校時代の微分積分の延長と考えればよろしいと思います。

計算の規則を身に着ければ、すらすら解けるようになります。

 

そして、その計算方法を身につけられたのは、この本のおかげです。

 

 

「やさしく学べる微分積分石村園子

代数学でも紹介した石村園子さんの「やさしく学べるシリーズ」の微分積分バージョンです。大変わかりやすい内容で、演習も豊富です。正直教科書よりこちらを読み込んだ方がずっとテスト対策になります。カバーしている範囲が広いので、この一冊で入門科目だけでなく、スクーリングの「解析学演習」対策もできてしまうといった万能の参考書です。

この一冊をやりこんだため、レポートもテストも楽にクリアでき、スクーリングに至っては100点満点を記録できました。

 

もう一冊紹介するとすれば、教科書著者の本で

 

 「パワーアップ 微分積分」長田尚著

ぐらいでしょうか。教科書と内容が共通しており、演習問題が豊富なので、「やさしく学べる微分積分」で問題量が不足していると考えるならこちらも目を通しておくとよいかもしれません。

 微分積分について

高校時代、微分積分の意味をあまり深く学ぶことはできず、ただのややこしい計算科目のように思っていたのですが、大学で微分積分を見直したとき、「意味のある世界」として認識しなおすことができたのは大きかったと思います。

微分積分の関係は本当によくできていて、自分が数学を教えるときも極力この意味を教えてあげたいと思いながらやってきました(でも時間がなくてうまく伝えることができないんですよね。)

微分積分嫌いの高校生にぜひ、目を通してほしいのがこちらの本です。

 

微分積分の意味が分かるー数学の風景が見える」野崎昭弘他著

見開き一ページにテーマをギュッと凝縮してある良い本です。微分積分の全体像を捜し歩いていた大学時代に一番ピタッとはまった本です。野崎さんの本は文系にもわかりやすく、直感的に数学をつかみやすくしてくれます。絶版している可能性がありますが、古本屋さんや図書館で探してもよいので、一度目を通してほしいなー(というか再販してほしい)と思っています。

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