こたつねこの勉強部屋

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読書と豊かな人間性 レポート

 

設題
専任の司書教諭を配置している学校が少ない現状の中で、司書教諭として子どもたちの読書を推進するにはどのような方法があるでしょうか?テキストの事例や参考図書から具体的な活動を述べてください。(小学校、中学校、高等学校のいずれかを選び、その特徴に応じた活動を述べてください)

テキストP31にある「子どもたちを図書館で使いましょう」にヒントを得て、1節を書きました。また情報サービス論で学んだ利用者教育についての知識を使い2節を、6章の「学校図書館実践の場から」を参考に3節を書きました。

 

友達同士でレポートを見せ合い、議論することもできない通信教育。そんな中インターネットで公開されているレポートはとても参考になりました。その恩返しとして、学習の記録として、レポートを公開させていただきます。

※丸写し、転用、引用厳禁です。レポートは必ず自分の言葉で書いてください。

投稿日 2015年11月9日

投稿回数 1回

 

 

 

解答 このレポートでは高等学校の事例について述べる。
1.生徒と連帯した図書館経営
 高校の文化祭では中学校と違い、生徒中心の企画が柱となる。長野県飯田高等学校では図書委員が学校司書と協力して学校図書館を作り上げ、文化祭で図書館を盛り上げた事例が紹介されている。生徒は学校司書が「図書委員は、学校司書の助手ではなく図書館運営のパートナー」注1)と語るように図書館を盛り上げるための様々なアイディアを提供してくれる。カウンター当番、機関紙の発行、出張図書館、行事PRとそれぞれの係りを受け持ち、新入生オリエンテーション用のビデオ作成も担当する。ある年の文化祭では図書館資料を用いて地元の魅力再発見のための展開活動を
積極的に展開したそうだ。図書館司書は著作権についての注意や発表の仕方などアドバイスを行い、これらの活動をサポートする様が報告されている。これは調べもの学習の授業と内容はほとんど変わらないだろう。しかし調べ物が教師から与えられたものでなく性と側から提案されたものであることに大変価値がある。文化祭の日は来場者に楽しんでもらえるようにクイズや景品を用意したりと随所に生徒の工夫が見られた。この展示活動が大成功に終わったことから図書館委員には達成感が生まれ、この年以降毎年の文化祭では力の入った展示活動が展開されるようになる。そして図書館委員が生き生きと活動している様子が他の生徒にも伝わり、活動を応援してくれる生徒が現れ、図書館活動に興味を持ってくれるようになる。
 専任の図書館教諭を配置している学校が少ない中で、生徒を図書館経営の人材として組み込むことが読書推進の1つの方法であると感じさせる事例である。
2.利用者教育の展開
 子どもたちの読書を推進するためには学校図書館がいかに「使える場所」であるかをアピールしなければならない。体系的な利用者教育はアメリカに比べればほとんど行われていない現状がある。そこで大切なのが新入生オリエンテーションでの図書館利用紹介である。三重県立宇治山田商業高等学校の事例ではスライドとアニメーションを用いた丁寧なオリエンテーションを行っている。本に関心がない生徒もひきつける学校生活の紹介を兼ねたブックトークも実施される。「商業科の新入生には「部活」「高校生活」「商業」「進路」の4テーマをイラストで掲示し、」注2)関連所を紹介すると、ブックトークが終わったとき人だかりができるほどの人気であるそうだ。やはり高校生が身近に感じられるテーマの本が学校図書館に並んでいることを最初にアピールしておくことが重要であると思わせる事例である。
 また、1度のオリエンテーションだけでは強調しきれない内容もあるだろう。1ヶ月に1度程度、お勧めの本と一緒に図書館の使い方の身にコラムを載せた機関紙を発行するのもよいだろうと思う。たとえば高校生は小中学生以上にプライバシーを重んじる傾向がある。図書館ではけして借りた本の情報を他の人に漏らすことはないなど基本的な姿勢を何度も紙面でアピールする。大切なことは繰り返し伝えていく仕組みが必要だ。
3.学生を意識した蔵書構成
 学校図書館では生徒や教員がどのような本を必要としているか、常に意識しなければならない。そのためには授業や受験の内容にも関心を払うべきだし、アンケートを実施して何が足りないのかを把握する必要がある。2で既出の山田商業高等学校ではアンケートの意見を反映した蔵書構成はもちろん、展示にも力を入れていて検定試験特集やバレンタイン特集などタイムリーな展示に努めている。
 またテキストではマンガの蔵書について触れている所がある。第6章「学校図書館実践の場から」に登場する京都学園高等学校の事例でも生徒と図書の選書に行ったところ、生徒が選んだ『名探偵コナン』が図書館で一番よく読まれているという記述があった。生徒のニーズを探っていけばマンガを学校図書館におくということを真剣に考えなければならないだろう。マンガがあることで学校図書館に親しみを持ってもらい、生徒が訪れる機会が増加するのはよいことだが、教師や保護者からマンガばかり読んでいると反発をもたれるのでは困る。そこでマンガを他の本をアピールする手段にすることを提案したい。例えば『名探偵コナン』の主人公はシャーロキアンシャーロック・ホームズマニア)という設定なので、マンガの周りにコナン・ドイルの本を並べてみる。また『コナン』の中に登場する人物は毛利蘭(モーリス・ルブラン)など実在のミステリー作家に名前をなぞらえてある。裏の見返しには世界の名探偵のコーナーもあり、代表著書まで紹介されている。ここで紹介された本に興味を持つ生徒に向けて、紹介された本を集めるなどの取り組みはどうだろうか。
 マンガの中にある活字書のヒントを探し出すことが読書推進の糸口になると私は考えている。

 

 


引用
注1)『学校司書ってこんな仕事』 学校図書館問題研究会編 かもがわ出版 2014年 P94
注2) 同上 P35


参考文献(簡略表示しています。本当のレポートでは出版社、出版年をちゃんと書きます)
本講テキスト『読書と豊かな人間性』 佐藤武彦著
『学校司書ってこんな仕事』 学校図書館研究会編(この本は小中高いろんな学校の事例がのっており、このレポートにはとても重宝しました。写真も多く読みやすい本です。)
『教育を変える学校図書館』 塩見昇編
(固めの本。このタイプの本、全部読むのがきついときはレポートに関係ありそうなところをつまみ食いしましょう。)
『読書力アップ! 学校図書館の作り方』赤木かん子(本当は別の司書教諭レポートに使うために借りたのですが、リクエスト資料だったため到着が遅れ、そのレポート作成には間に合いませんでしたのでこちらのレポートに役立てました。手作りのアイディアが盛りだくさんの楽しい本です。ハンドメイド系の本が好きな人は見ているだけでわくわくするはず。)

 

講評

事例紹介のみでなく、主体的なアイディアを展開していることを評価してくれました。

 

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