こたつねこの勉強部屋

独学の記録。

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学校経営と学校図書館 レポート

設題 出身学校または勤務学校の学校図書館を訪問してテキストの諸内容と比較してその現状を述べなさい。また司書や司書教諭のおられる場合はその仕事ぶりをおたずねしてみよう。

 

友達同士でレポートを見せ合い、議論することもできない通信教育。そんな中インターネットで公開されているレポートはとても参考になりました。その恩返しとして、学習の記録として、レポートを公開させていただきます。

※丸写し、転用、引用厳禁です。レポートは必ず自分の言葉で書いてください。

投稿日 2015年8月2日

投稿回数 1回

 

 

出身校に取材を申し込むのも気が引けて、昔の勤務経験を書いたレポート。実際の地名や住所は伏字で書いてあります。

 

解答
 このレポートでは2009年の●●市立××中学校の学校図書館について取り上げる。6年前の内容を取り上げる理由は、当時臨時職員として筆者が学校図書館事務の仕事に就いており、学校図書館の内容を一番身近に観察できた時期だからである。
 ××中学校は筆者の出身校であり、住所は△△。2009年当時の生徒は512名、20クラス編成であった。筆者の学生時代には図書館担当の教師がおられたが、お年を召しており、十分な蔵書管理はされていなかったと記憶している。対して勤務時の2009年には市立図書館から経験豊富な司書が専任として派遣されていた。筆者の上司に当たるこの人はとても熱心に学校図書館経営に取り組まれていた。その仕事の内容をテキストと比較しながら紹介したい。
 まず、目録すらなかった蔵書をパソコンを使って整理することからはじめたようである。パソコンを使った資料の登録、分類番号の付与、装備といったテキスト第六章第3節にある流れを一人で作り上げていた。以前は本の装備も整理もされておらず学校図書館と市立図書館ではまったく雰囲気が違うと感じたものだが、これらの作業の成果で学校図書館は小型の市立図書館という雰囲気になった。またパソコンによって貸し出し返却処理を行うようになり、図書委員会の生徒もバーコード読み取り機を使いこなしていた(筆者が操作に慣れないころ、図書委員会の生徒が使い方を教えてくれたこともある)。これにより返却遅延者を一覧表で出力したり、ほしい本を検索することが容易にできるようになった。
 分類記号が付与され、本が整理されたことで教師の来館者も増えたようだ。市立図書館にいくより近くて便利だと一人の教師はおっしゃっていた。レファレンス相談にも朗らかに答える司書の方だったことから、入りやすい、使いやすい雰囲気が出ていたのだと思う。
 また中学校と市立図書館までの距離は徒歩5分ほどであり、中学校にない本は市立図書館から取り寄せることもできた。市立図書館と同じリクエスト用紙が用意されており、市立図書館職員が定期的に中学校ー市立図書館を往復していた。
 次に、展示物であるが、お勧めの本などを定期的に更新して並べていた。お勧めの本は司書自らが選んだもののほかに、図書委員会からも選ばせ、推薦文を書いてもらった上で展示していた。司書の方は司書の勉強会にも積極的に参加しており、人目を引くには黒とオレンジのカラーを用いるとよいということで、2人で図書館のカラーリングを黒とオレンジに塗り替える作業をした。また、「今日は何の日?」というコーナーを入り口につくり、たとえば特定の作家の誕生日にはその作家の作品を数冊そのコーナーに並べるなど工夫があった。筆者もガリレオの誕生日にピンポン玉の振り子をつくり、「振り子の原理」即席体験コーナーを作って司書さんに喜ばれた。他にも受験の時期には即席鳥居をつくり、合格祈願を画用紙の絵馬に書いてもらい貼り付けるという展示をやった。普段図書館になじみのない生徒も図書室に訪れるきっかけになり、よい展示だったが、後半あまりにもふざけた書き込みが多くなり学校から注意を受けることになった。学校展示の難しさを感じた出来事だった。
 最後に場所と開館時間について述べる。実はこの時期、△△中学校は耐震補強工事のため仮校舎のプレハブを利用しており、学校図書館はこのプレハブの玄関先に位置していた。奇しくもテキスト第4節第1節1の冒頭で触れられているように「児童生徒の学校生活における中心」(テキストP76)にあり、登下校時生徒が気軽に立ち寄ることができる場所にあった。また、選任し所が在籍しているため8:00~17:00まで常時開館しており、テキストに取り上げられたような開館時間が短いというような問題は存在しなかった。この2つの点が思いがけない利点を生んでいると感じたのは、図書館が不登校児の居場所になっていることに気づいたときである。いわいる保健室登校といわれる「学校にはこれるが教室に入れない」生徒が勉強したり、本を読んだり、ときには学級担任との面談に図書館を使用していこの生徒たちにとって学校の奥まで入ることなく、いつでも居場所を提供してくれる、そして保健室以上に健康的な雰囲気があり、時間をつぶすツールもある(つまり本がある)環境というのはとてもありがたい場所だったのではないだろうか。中には他の生徒が授業中にだけ登校し、本を借りていく生徒もいた。この子達にとって図書館は学校とつながることができる唯一無二の場所だったろう。司書の方はこの子達に興味のありそうな本を紹介したり、一緒に給食を食べたりしていた。学校図書館司書の仕事には本を介した学校カウンセラーのような役割も求められているのではないか。

 

参考文献(簡略表示しています。本当のレポートでは出版社、出版年をちゃんと書きます。ホームページを参考にした際はURLと最終アクセス日を記述します。) 

市のホームページ
     
県の教育委員会のインフルエンザデータ(2009年の生徒在籍数を調べるため)
     

テキストの引用があったのでテキストの書籍情報


レポートに対する諸々
講評では公共図書館から司書の派遣が行われるのはシステムを整えるのに能率がよい方法だが、最後の不登校児に対する面では生徒指導の知識がある教師(司書教諭)が担当するべきだと書かれていました。

個人的には不登校児には教師以外にも外部の人間が関わる必要があると思っています。鎌倉市の図書館ツイートの件でも感じたことですが、学校に拒絶反応をする子は学校以外の居場所と学校に直結しない大人を求めている場合があるように思います。教師はどうしても学校の人間であり、不登校の生徒はそこを過敏に感じ取るものではないでしょうか。
      

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