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こたつねこの勉強部屋

独学の記録。

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学習指導と学校図書館 レポート


設題 授業において、教科書だけでなく学校図書館の多様な資料を活用する意義はどこにあるのか。児童生徒と教師の両方の立場から述べよ。

 

友達同士でレポートを見せ合い、議論することもできない通信教育。そんな中インターネットで公開されているレポートはとても参考になりました。その恩返しとして、学習の記録として、レポートを公開させていただきます。

※丸写し、転用、引用厳禁です。レポートは必ず自分の言葉で書いてください。

 

 

提出日 2015年11月9日

提出回数 1回

 

1.児童生徒の立場からの見解
 現行の学習指導要領総則では「生きる力」の育成を重視しており、「主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めなければならない」注1)という記載がある。この観点から、授業に教科書以外の学校図書館資料を用いることは児童生徒に対し重要な影響を与えると考えられる。
 まず、学校図書館には多様な資料が用意されている。生徒はこの中から自分にあった資料を選んで学習を進めることができる。与えられたものでなく自分で教材を選択することは主体的な学習の第1歩である。どの資料が自分に合うのか、資料を探したり、内容を見比べたりすることで児童生徒の知的好奇心は刺激され、学習内容に対する興味が高まる。結果受身の教育とは違ったより深い学習が可能になる。
 また、調べ学習では調査の中で自分の考えを持ち、洗練させていき、最終的にはそれをまとめ発表することが求められる。そのためにはひとつの問題について多様な立場に立つ本を読み比べることで、自分の考えを深めたり、反省したりすることが重要である。「対立のある意見については、それぞれの観点に立つ資料を収集する」注2)、つまり教科書に載っている一人の著者の主張を読み込むだけでは足りない。やはり学校図書館の多様な資料を利用することが必要である。また、「生徒たちにできるだけ多様な、相反する立場をとる資料もあわせて読」注3)んでもらうことで、既存の情報に対する批判力も身につく。児童生徒の情報リテラシー教育に結びつくのである。
 さらに、学校図書館に学校司書など図書の専門家が常駐している場合、児童生徒はこの専門家から多くのことを学ぶことができる。資料検索法、引用上の注意、著作権について、意見発表の仕方など通常の教科書を使った授業ではカバーできない学習が、学校図書館の多様な資料(これは紙の本だけでなく、新聞や雑誌、インターネット上のオンライン資料模索も指す)を活用することで展開できるのである。
 他にも、個別サービスの側面での意義が見出せる。学校には日本語の読解に難がある外国の生徒や、心身に障害がある生徒が在籍している場合がある。彼らにとって教科書以外の資料、母国語で書かれた参考書や点字資料を授業で用いることは授業を理解する上で大いに役に立つだろう。(ユネスコ学校図書館宣言」でも通常のサービスを受けられない人への特別サービスの提供が義務づけられている。)
 2.教師の立場からの見解
 まず授業に臨む際、教師は授業内容について教科書以上の知識を持たなければならない。ひとつの問題、課題について様々な解答法や見解があることを知らなければならないし、そうすることによって個別の生徒のレベルに合わせた解説ができたり、発展学習につなぐことができるからである。
 このように教師が授業研究として授業内容を深く知りたいとき、学校図書館の多様な資料を利用できると大変便利である。学校図書館は前述したようにさまざまな媒体の資料を一定の分類に沿って取り揃えているので、知りたい内容を探しやすい。また学校図書館が持っているネットワークを使えば、たとえ学校図書館になくても公共図書館大学図書館などからも必要資料を取り寄せることができる。このように教師が事前に幅広い資料を読み込むことで、実際の授業でこれらの資料を活用し、教科書以上の学習を生徒に提供できる。また、授業の後に生徒に参考資料として本の紹介を行うこともできる。あらかじめ教師が参考資料に目を通しておくことで、適切なレベルの資料や読み方の注意(この本は少し難しいので、入門的な本に目を通してから読むとよいなど)を与えることができる。
 教師は日々の授業で忙しく、公共図書館が身近にないと資料を探す時間がなかなか取れない場合もあるだろう。その点、学校図書館が資料を集める窓口になることで時間の節約になり、学校司書とのコミュニケーションも進む。学校図書館としても教師に利用してもらうことでいま生徒がどのようなことを学んでいるのか等生徒の実態を知るよい機会になる。
 また、「調べ学習」は社会系の授業でよく導入される。そのなかでも「自分の地域について調べよう」といったテーマは全国的な教科書ではカバーしきれない。郷土史の本だけでなく、地方新聞のバックナンバーや市町村の広報誌、地元企業のパンフレットなど特殊な資料が必要になるだろう。学校図書館では毎年きたる地方の調べもの学習について、そのような特殊資料の蓄積(地方の調べ物に対するパスファインダー作成など)が行われている可能性がある。またある年に作成した生徒の郷土史のまとめがそのまま学校図書館の新しい資料となっていることもあるだろう。その学校に特化した授業には教科書以外にそのジャンルの蓄積がある学校図書館の資料を活用することが最も効率的である。


引用(本当のレポートにはホームページには最終アクセス日を、本には著者名、出版社、出版年を記入します。ここでは割愛している場合があります。) 

注1)文部科学省 小学校 現行学習指導要領・生きる力 第1章 総則 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/sou.htm
注2)『学習指導と学校図書館』(本科目テキスト)2015年版 P38   
注3)『学校司書って、こんな仕事』 学校図書館問題研究会 著 かもがわ出版 2014年 P70  
参考文献
文部科学省ホームページ 文部科学省 小学校 現行学習指導要領・生きる力 第1章 総則 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/sou.htm
・『学校司書って、こんな仕事』 学校図書館問題研究会 著 かもがわ出版 2014年 

小中高いろいろな事例が出ていて、写真も豊富な読みやすい本。いろいろな司書教諭のレポートに使える。

・『教育を変える学校図書館』 塩見昇 編著 風間出版 2006年

少し専門的な本。自分のレポートに必要な部分だけを斜め読みして、素案状態のレポートに付け加えた。

 

講評など
言葉の使い方について以下のような注意を受けました。
「図書の専門家」という表現は本や資料の専門家ということであって、「図書館」の専門家ではない。学校司書は「資料と資料提供の専門家」という言い方をする場合もある。「生徒の実態を知るよい機会」というのも学校司書も教職員の一員なので授業等の教育行動を教員と打ち合わせることが必須である(普段から教科内容を知っていて当たり前ということだろう)。

文字数の関係などから図書館の館を削ったような覚えがありますが、良くなかったようです。

レポートは設題が児童、教師両面からということで2章立てにし、児童面は生きる力の育成をベースに書きました。教師面は「学校経営と学校図書館」のレポートに書いた学校図書館に勤務していたときの経験から教師が学校図書館をどのように必要としていたのかを思い出しながら書きました。 

 

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