読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

こたつねこの勉強部屋

独学の記録。

カウンター

図書館制度・経営論 レポート

司書 レポート

設題 図書館の専門職(専門的職員)が行うべき業務にはどのようなものがあるかを挙げ、それぞれ延べるとともに「これからの図書館像」(報告)を考察し、専門職としての司書のあるべき姿を論ぜよ。

 

友達同士でレポートを見せ合い、議論することもできない通信教育。そんな中インターネットで公開されているレポートはとても参考になりました。その恩返しとして、学習の記録として、レポートを公開させていただきます。

※丸写し、転用、引用厳禁です。レポートは必ず自分の言葉で書いてください。

 

提出日 2015年4月29日
提出回数 1回

 

 図書館の専門職が行うべき業務には次のようなものがある。
 まず図書の選定業務である。これは蔵書構築の基本方針に照らし、個人の好みなどに左右されないよう、選定方針と選定基準を持ってする。近年は専門職員が減少しており、書店や取次ぎが選定した図書をそのまま受け入れる自動選書のシステムを採用する図書館もある。しかし本来図書の選定は図書館の三大要素の一つ「資料」を構成する重要な業務である。図書館の独自色や特殊コレクションを構築していくためには、専門的職員が長期的な計画の下に選書に取り組まなければならない。図書館員の専門性を育成する機会にもなるので、見計らい選書などのシステムを利用するなど、専門員が積極的に選書に関わることが望まれる。
 次に図書の収集・整理業務である。収集は資料の発注・受け入れ・図書台帳への登録業務等であり、整理は資料の分類、目録作成、図書にブッカーをかける等の装備業務などをいう。
 そして、奉仕部門の業務は図書館の中心的なサービスである。この中で貸出・返却の業務は児童貸出機を採用したり、アルバイト・ボランティアに任せる図書館が増えている。また本が日本十進分類表に従って正しく書棚に配架されていることは、本の検索において大変重要である。このため書架整備の業務も欠かせないものであるが、こちらもアルバイトやボランティアを書架整備要員としていることが多い。しかし貸出、返却の窓口で、あるいは書架整備をしている職員にレファレンス質問を行う利用者もいる。アルバイトやボランティアがそのような質問を受けて手に余るような場合は、速やかに専門職(レファレンス担当)につながるよう連携をとっていく必要がある。
 レファレンスサービスにはレファレンス質問の処理、利用者教育、読書相談、利用者にカレントな情報を提供するカレント・アウェアネスサービスなどの直接業務と、レファレンスツールの蔵書構成、レファレンスブックスの選定、自家製レファレンスツールの作成や他館とのネットワーク作りといった間接業務がある。
 広報活動は広報誌等を発行して、利用者に図書館の使い方や最新情報を知ってもらうための情報発信業務である。最近ではホームページの更新や、メールマガジン配信等広報業務のあり方も多岐にわたっている。
 これら図書館専門員の業務は従来より行われてきたものであるが、「これからの図書館像」(報告)(参考文献1)を参考に、これからの時代、専門職としての司書のあるべき姿を考察してみたい。(以下の「」内引用はすべて参考文献1によるものである)
 まず(1)「図書館の基本的な在り方」ーウで述べられているように、図書館は他のメディア手段と比べて「出版物に発表された正確で体系的な知識・情報を蓄積・保存して提供するとともに、マスコミやインターネットが提供する情報を案内・提供することができる。この点であらゆる情報を一箇所で提供しうる「ワンストップサービス」機関であり、職員がそれを案内するサービスを行う点に特徴がある」とされている。よってこれからの時代、司書は他のメディア手段から情報を収集し、それを従来の図書資料と同じように利用者が使いやすいよう整備する役割を期待されるであろう。その際、あらかじめ不確かな情報を除いたり、より正確な情報源となる資料を選別することが図書館の業務に加わるだろう。将来の図書館はは他のメディアに比べて正確で体系的な情報を提供することがより望まれていくと思われるからである。
 また(3)「問題解決支援・情報提供機能の充実」-エに「」今後の図書館は、文化教養機能に加え、問題解決支援機能を充実す必要がある」とかかれている。そのためには利用者がどのようなサービスを必要としているかを調査しなければならない。これからの司書は他の社会教育施設福祉施設がどのようなサービスを行っているかを学び、時にはそれらの施設で研修することもあるかもしれない。公共的な施設のみならず地元の様々な人脈を活用する能力も必要だと考えられる。例えば方言の勉強会では、地元の高齢者や方言の記録者にも協力してもらえることでよりよいサービスを提供できる。
 そして(4)「電子情報の利用によるハイブリット図書館の整備」では、電子書籍を紙媒体の資料に加えて提供していく未来型図書館の姿が述べられている。つまりこれからの司書は電子機器の扱いに長けていなければならない。また電子書籍はどのような形式で利用者に閲覧してもらうのか(閲覧端末などの課題)、返却システムはどうするのか、といった従来とは違うルールの検討、著作権等の問題の考察といった電子図書館の仕組みそのものを作り上げていく姿勢が必要になるだろう。

 

参考文献
1.文部科学省『これからの図書館の在り方検討会協力者会議「これからの図書館像」(報告)』

http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/giron/05080301/001/002.htm

2.文部科学省『図書館実践事例集~人・まち・社会を育む情報拠点を目指して』

http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/jirei/index.htm

3.柳勝文著『図書館サービス概論』3.基本的なサービス 近畿大学 2012年
←図書館サービス概論の教科書 レポートを書くときには他教科の教科書でも使えるところがあるので前の勉強内容をメモなどで蓄積しておくとよいです。

 

講評について
「良いレポートの一つです。参考文献の活用も評価できます。」毛利先生の合格レポートはいつもこのコメントですね。