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こたつねこの勉強部屋

独学の記録。

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図書館情報技術論 レポート

司書 レポート

設題 テキストから情報技術に関する章を4つ以上特定し、①特定した各章の内容がどの様に関連しているかについて論述して下さい。
②更に、特定した各章の内容が組み合わされて図書館でどの様に応用されているか
具体例をひとつ挙げて論述してください。

 

提出日 2015年8月17日

提出回数  2回

 

①第1章、第2章、第3章、第6章の内容の関連について

 第6章ではデータベースの仕組みについて延べられている。この章で説明されているデータベースの種類はテキストP123に7つ列挙されているが、XMLデータベースや全文検索データベースなどインターネットに接続し、ネット上に蓄積されたデータを検索することを前提としたデータベースも紹介されている。このXML全文検索ブラウジングシステムについては第2章4節、6節で解説されている。
 またネット上を検索するわけでなくとも、データを蓄積する段階で1つのコンピュータでのみデータ収集に当たるより、複数のコンピュータで同時にデータ同士の接続が欠かせないものになっている。
 以下でコンピュータネットワークとデータベースの関連について各章の技術との関連性を述べる。
 まずコンピュータネットワークの構成には第1章4節に解説されている技術が生かされている。LANを用いれば施設内の複数のコンピュータで1つのデータベースを共同で作成したり、検索したりすることができる。また「電話回線やブロードバンド回線による接続」(注1)を利用すれば、インターネットを通じて全世界のコンピュータとひとつのデータベースを共有することが可能である。
 さて、インターネットを介してのデータベース作成や検索には、サーバー側にデータベースを蓄積させる一方、クライアント側のコンピュータには分かりやすい画面を表示させ、入力を指示したり、検索結果を
送り返したりしなければならない。実際のデータベースが搭載されているパソコンをクライアント側のコンピュータがネットを通して遠隔操作するような形になる。これを実現する仕組みが第2章3節に紹介されているCGIJAVAの技術である。
 また第1章のネット技術を用いてデータ入力端末(のあるパソコン)とデータベースのあるパソコンをつなぎ、データに変動があったその瞬間にデータベースに反映する技術が第3章で紹介されているPOPシステムである。POPシステムではデータの名称とバーコードを対応させることで、データのすばやい入力が可能になった、データの入力間違いを防ぐというメリットがある。このようにバーコードを各端末で読み取って更新されたデータはデータベースの搭載されたコンピュータにネットやLANを通じて送信される。
②①の技術と第5章の図書管理システム、蔵書登録業務の関連について
 インターネットやLANネットワークを利用したデータベースの構築について①で論述した。第5章で触れられている書誌ユーティリティーの仕組み、その具体例のMARCとNACSIS-CATはまさにインターネットの技術を利用して全国で共有できる共通の図書目録というデータベースを作る試みである。各大学図書館国立情報学研究所の提供するこのNACSIS-CATからインターネットを通じて書誌情報を検索し、自館のパソコンにダウンロードすることで蔵書登録業務を簡潔に遂行することができる。(※公共図書館ではTRCMARCという民間MARCを使用している)
 各章の技術とMARCを使った蔵書登録の関連性は次のようになる。第1章4節のネットワーク技術を使い、全国のパソコンをNACSIS-CATに接続させ、書誌情報を入力する。全国から入力されたデータは第6章の技術を用いてデータベース化される。すなわち、書誌情報が蓄積され、様々な方法での検索が可能になる。
 各図書館では蔵書登録をする際にこのNACSIS-CATに接続し、該当する書籍の書誌データを探す。このとき検索の入力画面を表示させるのには第2章3節に紹介されているホストコンピュータを遠隔操作するための技術を用いる。該当する書誌情報が発見できればネットを通じてこのデータを自分の図書館のデータベースに取り込めばよい。見つけることができなければNACSIS-CAT上に新たに書誌情報を入力する。そうすれば、後で検索をする別の図書館関係者がこの書誌情報を利用されることができるというわけである。
 そうしてできた各図書館の蔵書データベースOPACに登録されている資料はバーコードでひも付けされ、バーコード読み取り端末で貸出、返却の処理をすると、その情報は瞬時にOPACに反映される。
これにより在庫があるかどうかというリアルタイム情報をOPACの利用者が手にできるtのは第3章のPOPシステムの技術を応用しているからである。OPACはインターネットを通じてどこからでも利用できる。そしてOPACの書誌情報は共通の目録から作られているため書誌データフォーマットが統一されており、様々なOPACを使う利用者にも取り扱いやすいものになるのである。

 

引用文献
注1)P14 テキスト『図書館情報技術論』 田中邦英 岡紀子 共著 近畿大学 2013年
参考文献
国立情報学研究所 目録所在情報サービス 

http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL

(最終アクセス日 2015年8月17日)

『最新の技術と図書館サービス』 大串夏身 著 青弓社 2007年

 

講評

前回(が不合格だった)の講評に対応して、設題に沿ってよく論述されているという評価。