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お久しぶりです。adobe ccの契約期限が2月2日に切れました。もう一年使おうかどうしようか迷ったのですが、photoshopはまだしも、illustratorとはあまり相性が合わなかった私です。1年契約、仮に学割を利用しても約3万円の出費はいかがなものかと、とりあえず今回の契約は終了することにしました。
というのも代わりに使う予定のソフトがあったから。
そう、無料版のphotoshop、illustratorソフトともいえるgimpとinkscapeです。
この二つは昔から試したいなーと思いつつ、インストールしては使いこなせないというパターンを繰り返してきました。しかしphotoshop、illustratorの基礎勉強を終えた今、少しは使えるのではないか?という期待から再度inkscapeインストールをします。
うーん。でもやっぱり難しい。基本操作がillustratorとは違うんですね。
そこで、見つけたのがimpress社の「できるクリエイター inkscape独習ナビ」です。
この本は、とっても便利!
この本の最大の特徴は
実際に手を動かしながら作るレッスン
具体的な機能を説明書のように詳しく解説しているリファレンス
実践課題の練習問題
の3部に分けているところです。
illustratorの参考書を探した時も感じていたことですが、ソフト解説の本って、
何らかの見本を作成することに主眼が置かれたレッスンメインの本
もしくは
実践機能を網羅した辞書的な本
がとても多いんですよ。
でもレッスンメインの本だと、見本に使われているテクニック以外は覚えられないし、機能の詳細な使い方が分からない。
逆に実践機能を網羅した本だと、読み進めていてすごく退屈。知識がバラバラになるので1つの作品のどこに何を使ってよいのかわからず、最後まで読み進めるのが難しい。
でも「できるクリエイター inkscape独習ナビ」なら両方の良いところを生かすことができています。まず、レッスンで見本通りの作品を作り、基礎的な機能を学ぶ。そのあと、より深い使い方をリファレンスで学び、最後は問題を解いて仕上げ!とても効率的な本だと思います。
私はillustratorを学んでから入ったので、より理解しやすかったかもしれませんが、まったくベクター画像のドローソフトを利用したことがないという人にも使いやすい本だと思います。
なにより、レッスンの内容がおもしろいです!
レッスン1「シンプルな画像を組み合わせてイラストを描く」
無料配布されている線画に沿ってテディベアのカラーイラストを完成させるレッスン。
ここで感動したのは、ノードツールの便利さです(ノードというのはパス(線)の通過点に現れる点です)。illustratorはパスの扱いがとても難しく、わたしはきれいな曲線を書くのがとても苦手でした。しかしinkscapeにはかくかくした線を自動でスムーズにしてくれる「ノードを自動スムーズに」という機能があります。ある程度いびつな線も、ノードツールを使うと簡単にきれいな曲線に調整できるのです。これは素晴らしい!また、illustratorにはなかった履歴機能(アンドゥ履歴)がついているのもうれしいです。
ただし、レイヤーパネルにオブジェクトが表示されないのはちょっと使い勝手が悪いかなと思いました。objectというダイアログを使うとオブジェクトを操作することはできますが、レイヤーパネルと一体化していないんですよ。
レッスン2 「葉飾りをつけたアニバーサリーロゴを作る」
ロゴを作るレッスン。パスに沿って画像を配置する方法や、文字のアウトラインを取る方法を学べます。文字の変形はillustratorの方がシンプルで操作しやすかったかなと思いますが、やり方を学べばinkscapeでも十分できそうです。
レッスン3 「量産しやすいLINEスタンプを作る」
もともとLINEスタンプづくりにとても興味があったので、すごく楽しい演習になりました。この課題で作ったLINEスタンプ申請用の枠組みはいつか実践的にLINEスタンプを作った時に使いたいです。1つのキャラクターを複製してポーズを変えていくことでいろいろなバージョンが作れるんですね。参考になります。
レッスン4 「テキストとパスを使ってチラシを作る」
文字に対する機能の紹介が多いレッスン。illustratorでいうタブ機能はなさそうです。タブ機能苦手だったので良いのですが、うまく文字をそろえるのには配列を使った方がよさそうです。気になるのは、本と同じ色を指定しているのに、全く違うカラーになることです。印刷したものとディスプレイでは色合いが違うんでしょうか。ここは謎です。
レッスン5 「自動トレースを利用して花柄模様の箱を作る」
写真をトレースする方法、そしてエクステンションといわれる拡張機能を使う方法を学びます。写真のトレース機能の説明はとても分かりやすかったです。エクステンションを利用すると簡単に箱の展開図を作ることができてびっくりです。結構面白い機能ですよね。
inkscapeとillustrator、あるていど違いはありますが、illustratorでできることはほとんどinkscapeでもできるみたいですね。機能がすっきりしている分、私的にはinkscapeの方が使いやすさを感じました。やはり「ノードツール」と「アンドゥ機能」は使い勝手が良いです。無料でここまでできれば、怖いものはないですね。
「できるクリエイター inkscape独習ナビ」1冊で基本的な機能を網羅することができたのもありがたかったです。inkscapeは有志によるネットでの解説記事も豊富ですが、やはり本で学ぶのが一番の近道のような気がしました。本で分からないところはネットで調べて知識を付け足す感じですね。
inkscapeをこれから使う人にとって、この記事が参考になればと思います。
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