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さて、毎年出題される音楽関係の問題、移調につづいてコードネームがあります。
コードというのは和音のこと。
ピアノの伴奏をするとき、ドミソやレファラといったいくつかの音を合わせてきれいな音を出しますよね。あの和音の理論です。
和音にはそれぞれ名前がついています。これをコードネームといいます。
和音は基本3つの音からできています。
最初のもととなる音を根音といいます。3つの音の関係から、コードネームは長3和音(メジャートライアド)、短3和音(マイナートライアド)にわかれます。また、4つの音を使うセブンスコードというものもあり、こちらもドミナント・セブンスコード、マイナー・セブンスコードという2つに分かれます。他、増3和音(オーグメントトライアド)というのもあります。
和音は難しそうに見えますが、基本さえ押さえれば満点回答が容易な分野です。
それでは、お勉強していきましょう。
1.長3和音(メジャートライアド)
根音+根音から長3度上げたところの音(第3音)+第3音から短三度上げたところの音(第5音)でできている和音。
コードネームは根音の英語名によります。
例えば「C」というのはメジャートライアドのコードネーム。英語名のCは階名ではドのことです。
「C」はドを根音とした長3和音なので、
ドから長3度上のミと、ミから短3度上のソでできています。
コードネーム「C」=ドミソという和音。
ではFはどの音でできた和音でしょう。
Fはファを根音としていますから、
ファから長3度上のラと、ラから短3度上のドでできています。
よってF=ファ、ラ、ドです。
※回転形について
よく試験問題で、「Fのコードネームに当てはまる鍵盤の位置は1,2,3(ド、ファ、ラ)である。○か×か」という問われ方をしますが、
ここで、Fは「ファラド」だから「ドファラ」は違うんじゃない?と思ってはいけません。和音は順番を変えることができるのです。ファラドをFの基本形、ドファラを回転形といいます。どちらもコードネームFの和音です。よって、先の問題は○。
2.短3和音(マイナートライアド)
マイナーの場合は
根音+根音から短3度上げたところの音(第3音)+第3音から長3度上げたところの音(第5音)でできている和音。
です。メジャーと長、短が逆なんです。
マイナーの場合、コードネームは
Emのように小さいmをくっつけて表します。
Em=英語名E、階名ミを根音+ミから短3度上のソ+ソから長3度上のシ
=ミソシ
3.増3和音(オーグメントトライアド)
頻出度は低めな和音ですが、たまに試験に出ます。
根音+根音から長3度上げたところの音(第3音)+第3音から長3度上げたところの音(第5音)でできている和音。
増3和音はaugをつけて書きます。
例:Caug=根音はC(ド)+ドの長3度上ミ+ミの長3度上ソ♯
参考サイト
4. 増三和音(オーグメント・トライアド) / 誰でもわかる!音楽理論
4.ドミナント・セブンスコード
4つの和音です。
根音+根音から長3度上げたところの音(第3音)+第3音から短3度上げたところの音(第5音)+第5音から短3度上げたところの音(第7音)でできている和音
長三和音に第5音から短3度上げたところの音(第7音)を付け加えてできたコードです。
E7のように、アルファベット横にちいさな7をつけて表します。
例:E7=根音ミ+ミの長3度上ソ♯+ソ♯の短3度上シ+シの短3度上レ
※セブンスコードでは、第5の音が省略されていることが多いので、注意です。上の例ではシが含まれていない場合があります。
5.マイナー・セブンスコード
4つの和音です。
根音+根音から短3度上げたところの音(第3音)+第3音から長3度上げたところの音(第5音)+第5音から短3度上げたところの音(第7音)でできている和音
短三和音に第5音から短3度上げたところの音(第7音)を付け加えてできたコードです。
Em7のように、アルファベット横にちいさなmと7をつけて表します。
例:Em7=根音ミ+ミの短3度上ソ+ソの長3度上シ+シの短3度上レ
いかがでしたか。1~5をまとめると、
基本
長3、短3
m
短3、長3
aug
長3、長3
7
長3、短3、短3
m7
短3、長3、短3
ってことですね。このメモを覚えてコードネームの過去問を解いてみてください。きっと、いい点数が取れますよ。
※音楽の専門家ではない筆者が、独学の成果を載せているものです。理論、解説、解答等に間違いがありましてもご容赦ください。勉強する際はテキストの内容とよく照らし合わせてごらんください。
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