ごろごろ独学勉強部屋

資格取得や独学、通信制大学についての記事を書いています。

MENU

close
×

FP2級の貸借対照表問題

本ブログ内に貼られた商品紹介リンクはアフィリエイトリンク(広告リンク)となっております。

 続いて、貸借対照表の問題を作りました。

 

f:id:koikoiplus:20210707192230p:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あくまで、計算問題として作りましたので、「現実にはこんな財務諸表にならないよ~」という場合はごめんなさい。

 

たつねこ社の期末時点での貸借対照表は次のとおりです。(浮いているので、そのままスクロールして大丈夫です。スマホで見ている人は、PC表示に切り替えてください。)

 

 

※期首の自己資本は1000で、負債は2000です。

※年間の純売上高(売上値引きや売り上げ戻りを引いた売上高で、損益計算書上の売上)は500でした。

 

問1 自己資本利益率ROE)を求めなさい。

 

自己資本利益率とは、自己資本でどれだけ利益を上げられたかを測定する値です。

当期純利益÷自己資本(期首・期末平均)×100で求められます。

当期純利益は資本の増加(もしくは減少)によって求められるので、期末資本1500-期首資本1000=500となります。

500÷{(1500+1000)÷2}×100=40%

ちなみに、自己資本利益率は株式の評価でも出てきます。その時は分母と分子を発行部数で割って、1株当たりの当期純利益自己資本に直して計算します。分母も分子も同じ数で割る=ROEの答えは同じになります。

 

問2 総資本利益率ROA)と使用総資本事業利益率(ROA)を求めなさい。なお、営業利益は200、受取利息は50であるとします。

※どちらもROAであることに注意!

 

総資本利益率ROA

当期純利益÷総資本(期首・期末平均)×100で求められます。

総資本とは借入金(負債)+自己資本のことです。

500÷{(3000+3000)÷2}=約17%

使用総資本事業利益率(ROA

事業利益(営業利益+受取利息や受取配当)÷総資本(期首・期末平均)×100で求められます。

250÷{(3000+2000)÷2}=10%

 

問3 流動比率を整数の範囲で求めなさい。

 

 短期返済しなければならない負債に対して、短期=1年以内に回収できる資産がどれだけあるかを

表した値です。

 

流動資産÷流動負債×100で求められるので、1000÷900×100=約111%

ちなみに、100%以上が望ましい値です。

 

問4 固定比率を整数の範囲で求めなさい。

 

固定資産(回収に時間がかかる資産)÷自己資本×100で求められ、低いほど望ましいです。

2000÷1500×100=約133%

 

問5 固定長期適合率を整数の範囲で求めなさい。

 

固定資産÷(自己資本固定負債)×100で求められるので、2000÷(1500+600)×100=約95%

自己資本固定負債のような安定した資金で、回収に時間のかかる固定資産がどれだけ賄われているか表します。100%以下が望ましいとされています。

 

問6 負債比率を求めなさい。

 

(流動負債+固定負債)÷自己資本×100で求められるので、1500÷1500×100=100%です。返す必要のない自己資本と、返す必要のある負債の比率を求めるもので、低いほど良いです。

 

問7 自己資本比率を求めなさい。

 

自己資本÷総資本(純資産+負債)×100なので、1500÷3000×100=50%です。高いほど健全です。

 

問8 総資本回転率(回/年)を求めなさい。

※期首の自己資本は1000で、負債は2000です。

※年間の純売上高(売上値引きや売り上げ戻りを引いた売上高で、損益計算書上の売上)は1500でした。

 

年間の純売上高÷総資本(期首と期末の平均)×100なので1500÷{(3000+3000÷2)}×100=50% 

高いほど、効率よく資本を使っていることになります。

 

問9 総資本回転期間(月)を求めなさい。

 

 

総資本回転率の逆数×12で24月となります。

 

問10 売上債権回転期間と棚卸回転期間(ともに月基準)を求めなさい。

※期首の売掛金は50、受取手形は100、棚卸資産は100でした。

※年間の純売上高(売上値引きや売り上げ戻りを引いた売上高で、損益計算書上の売上)は1500でした。

 

売上債権回転期間=売上債権(期首と期末の平均)÷年間売上高×12

売上債権とは売掛金受取手形のことなので

{(150+350)÷2}÷1500×12=2

棚卸資産回転期間棚卸資産(期首と期末の平均)÷年間売上高×12なので

(200+100)÷2÷1500×12=1.2

共に短い方が効率よく仕事が回っていることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 資格ブログへ
にほんブログ村

↑お気に召したらどうぞクリックをお願いします。