ごろごろ独学勉強部屋

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このブログは制作者の独学の記録です!

インターネットや通信教育が発展した今日、学校に通ってたくさんのお金を払わなくても、独学のノウハウさえあれば、格安の料金で資格の勉強ができたり、知識を増やしたりできる時代になりました。

 

向上心はあるのにお金がなくて資格取得を断念している人、通信大学に入門したけれど独学に慣れなくてぜんぜん勉強が進まない人、このブログがそんな人たちの助けになれれば幸いです。

 

また、本ブログはWebライターである著者のポートフォリオの役割も兼ねています。お仕事の依頼などはサイドバーの「お仕事のご依頼」よりお進みください。

 

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『教皇選挙』-ここ数年見た映画の中ではトップクラスだった

先日、ずっと気になっていた映画『教皇選挙』を見ました。ミステリー仕立てで面白いという前評判につられて行ったのですが、観覧後は「ここ数年見た映画の中ではトップクラスに面白かった」という満足感でいっぱいになりました。

 

終わった後はすぐにパンフレットをゲット。もうすぐ公開終了というぎりぎりで見たので、パンフレットが残っているか心配でしたが…。ファミリー色の強い映画館だったためか、普通に買えたのでほっとしました。

 

基本的に鑑賞後満足感が高い映画は、パンフレットを買ってできるだけお金で還元できるようにしています。今年は、『聖なるイチジクの種』もパンフレットを買っているので、クオリティが高い映画が多くてうれしいです。

 

以下感想です。

 

だれがだれか分からないままストーリーが進む序盤

映画が始まったときは、主要登場人物のほとんどが壮年のおじさん(しかも同じような衣装を着ていて日本人にとっては名前がややこしい)ばかりで、「誰が誰なんだ?」と混乱してしまったのは確かです。また、ときにファーストネームで呼ばれたりするので、主人公の名前すらはっきりしないままストーリーが進んだりします。

 

ちなみに主人公の名前は、トマス・ローレンスです。ほとんどの場合、「ローレンス枢機卿」と呼ばれてますが、親しい人は「トマス」って呼んでますね。

 

ナイジェリアの教皇、アデイエミ枢機卿は黒人だと思われるので判別が付きやすいのですが、残りの主要枢機卿教皇候補)の三人が眼鏡をかけているので、めちゃくちゃ混乱します。特に主人公の友達でリベラル派のベリーニと、保守派のトランブレ枢機卿は最初全く区別がつきませんでした。

 

まあ、見ているうちに大体の名前と違いは分かってくるとは思いますが、可能なら先にパンフレットを買って登場人物紹介のところ(ネタバレなしの部分)だけを読んでおくことをおすすめします。

時間いっぱい楽しませてくれて飽きるタイミングがない

この映画は、コンクラーベ中のバチカンが舞台で、しかも選挙はほとんど密室で行われているため、場面の移動がほぼないです。にもかかわらず、最初から最後までまったく飽きがこないすごい映画でした。

 

注目すべきは、教皇候補者の人間臭さです。冒頭で教皇候補の枢機卿たちが各国から集まってくるシーンでは、たばこの吸い殻が路上に汚らしく放置されている場面が映ります。本来は清廉としているべきバチカンの負の部分をクローズアップしているように見えました。

 

選挙は序盤からきな臭い雰囲気で始まります。候補者の一人は、前教皇から解任を言い渡されていたという疑惑が付きまといます。リベラル派は、ベリーニ枢機卿に票を集めようとしますが、主人公のローレンスと票が割れてしまっているようでうまくいきません。一方でローレンスは、枢機卿の立場に葛藤を抱えており、選挙が終わったら職を辞したいと思っているようです。

 

また、バチカンが認識していなかった枢機卿ベニテスが突然現れます。戦地で人道支援を行っていたということですが、その存在は前教皇だけが知っていたようで…。

 

さらにトップを走るアデイエミ枢機卿はあるシスターとの間でトラブルが発生。

 

事態が二転三転するため、「だれる」瞬間はほとんどない。時間を意識することなく、楽しめる映画でした。

現代的なテーマがてんこ盛りのストーリー

亡くなったのはリベラル派の教皇で、その姿勢を「やりすぎている」と保守派はよく思っていない、この構図は、現代のアメリカを映しているように見えます。

 

主人公のローレンスは、選挙が始まる前に「自分が正しいと信じすぎていない人が教皇にふさわしいと思っている」という趣旨の演説をするのですが、この内容は、行き過ぎた正義感が跋扈している現代へのメッセージですよね。このセリフに映画の目指しているテーマのようなものが、現れていると感じました。

 

選挙の中で「影の存在」として扱われているシスターの描写も秀逸でした。シスター・アグネスの放つセリフはかなり印象に残ります。

 

また、現代の問題を集約しているような存在が、ベニテス枢機卿です。ベニテスのセリフ一つ一つには重みがあり、テロ事件が起こった後の演説も素晴らしかったです。そして、最後のどんでん返し!あのシーンでのローレンスとの会話の内容は、ずっと忘れられないと思うし、これから生きていくうえでいろいろな人がすごく励まされるものだと思います。

 

現実の世界にて

教皇選挙』を鑑賞して一週間ほどたったころ、現実の世界でも教皇が亡くなられました。

 

広島や長崎にも心を寄せてくださった方として、また、現アメリカ政権の姿勢にもたびたび意見をしてくれていた方として、印象に残っています。

 

教皇のご逝去により、この映画への注目もより上がったとのことですが、私としては純粋にエンターティメントとして楽しめる間にこの映画を見れてよかったと思いました。

 

 

2024年の振り返りと来年2025年の目標

ときどき年単位の目標を書いた記事を投稿していることに気が付き、今回は一年の振り返りを記事にまとめてみたいと思います。

 

占いなんかも一年後に見直してあっているかどうか答え合わせしてみると、楽しいかもしれませんね。

 

2024年の目標

 

kotatu.hateblo.jp

 

なお、2021年バージョン(2022年の目標)

kotatu.hateblo.jp

 

2024年の振り返り

健康面:▲

今年は体の不調続き。

正月に室内運動しすぎてひざを痛め(笑)、さらにしばらくして初コロナにかかりました。

また、年齢的なものもあると思いますが、若干生理不順になったり、不正出血があったりして、不安になることも。早めに受診して、異常がなかったのはありがたかったですが…。

そして、秋。家族の失業による不安と、仕事のストレス、さらに夏バテも重なったのか、原因不明の発熱と食欲不振で一週間ほどダウン。やっと回復したと思ったら、数週間でまた異様な吐き気でダウン。数日たっても食欲が戻らず、身体に深刻な問題があるんじゃないかとたいへん不安でした。

冬になり、やっと食欲が戻りホッとしています。

最終的にどの件も大事にならなかったのは、ある意味で運が良いのかもしれません。歳は確実にとっているので、無理しないことが大事ですね…。

収入面:◎

現在トリプルワーク中ですが、3つの仕事どれも収入面は安定していました。雇用先の給料が改定され、さらに自営の仕事もやりがい・報酬共に満足な仕事にいくつも出会えました。

 

去年長年の契約が次々に終了し、今年も数年規模でご契約いただいたクライアント様とも契約終了になったのですが、代わりに大口の仕事が入り、結果的に良い形で今年の終わりを迎えられました(後半めちゃくちゃ忙しくなりましたが)。

 

先年から始めたKindleDirectPublishingでは、今年目標としていた通信制大学の本が出版できました。売上も少しずつ伸びているようで、嬉しいです。

今年の始めにたてた目標Kindle本2~3冊出版は、通信制大学の本前編、後編、ペーパーバック版と合わせれば三冊になって達成、と考えるべきでしょうか。

 

仕事面:▲

収入面が良いのに仕事が▲というのは、雇用先でもろもろあり、このまま同じ仕事を続けていてよいのかなあという迷いが出たからです。

安定していてやりがいのある今の仕事は大事でしたが、始めた理由はかなり偶然が重なってのものでした。体調を崩して仕事が続けられるか怪しかった時、もっと別にやりたい仕事があったことを思い出したり、フリーの仕事が伸びてきたのを実感したりして、少し働き方を変える時期かなとも思わされました。

 

今すぐに辞めようとは思いませんが、数年中には進路を変えるべきかもしれませんね。体もそうですが、歳は確実にとってきているので、働けるうちにできるだけやりたい仕事をしておきたいものです。

投資:▲

年初めの高騰には、うまく乗れましたが、高騰しすぎて腰が引け、勝負しきれなかったところがあります。

後半は持ち株の大半がかなり崩れてしまい、損が膨らんでしまいました。ただし、損きりはしていませんので、確定損益だけ見れば、今年はプラスになっています。

投資信託の割合は少しずつ増えていますので、しばらくはじっくり様子見ですね。

 

ブログ:〇

今年冒頭の目標の通り、新しいブログを立ち上げました。

mobilebooks.hatenablog.com

余り更新している時間がないのですが、趣味的にボチボチやっていこうかと思います。このブログのデザインも刷新しました。

 

2025年の目標

では、来年の目標を。

お仕事

フリーでの仕事が今好調なので、そのままの流れを維持できていけたらいいと思います。数年以内に一度完全フリーランスになってみるか、あるいは転職するのを目標に、できることを増やしていこうと思います。

 

プログラミングの仕事にも興味がありましたが、AI台頭の流れやホームページが衰退気味なことを考えると、今から新規にフロントエンドの技術を伸ばすのは、私の状況から考えるとコスパが悪いと思うようになりました。来年は今までの経験や資格を活かしたライティングに力を入れたいです。

 

Kindle本は、来年は副業ジャンルとデジタル終活ジャンルに挑戦したいなと思っています。

勉強

転職したいなという仕事に役立ちそうなので、来年は高校数学の復習をメインにしたいと思います。できれば数検準1級取得までもっていきたい…。

またデジタル終活の勉強もしたいです。

 

書き物

絵本と小説を書き上げてしまいたいです。今年、すでに少し書いたのですが、忙しくてなかなか進みませんでした…。また、星新一賞に応募予定だった短編を用意していたのですが、締め切りを間違えて出せませんでした…。今年は、忘れず応募したい!あと新しい作品一つでも仕上げたいですね。

 

 

来年も、やりたいことを頑張れますように…。

 

 

通信制大学で奨学金は利用できる?安い通信制大学を選ぶ、学費を安くするための方法を紹介。

通信制大学に入学するとき、気になるのは「学費」のことではないでしょうか。実際、私も大学選びには「学費が安いこと」が大きなポイントになりました。

 

基本的に通信制大学の学費は、通学制大学に比べて安いものですが、なるべく安い学費で済ませたいというのは誰もが感じるところでしょう。

 

そこで、この記事では、通信制大学の学費を安くするための方法を様々な方面からご紹介します。

 

 

通信制大学の選び方、学習ノウハウをまとめた本を出版しています。これから通信制大学に入学する人は、ぜひご覧ください。

 

 

安い学費で通信制大学に通いたい!どれぐらいのお金がかかるの?

まず、通信制大学の学費はどれぐらい必要なのかを考えてみましょう。

 

通信制大学の学費の仕組みは、大学によって違ってきます。

 

通信制大学の授業料は、一年・学期ごとにいくら、という形式のものと、単位ごとにいくら問う形式のものがあります。前者を定額制、後者を従量課金制といいます。

 

 

例えば、佛教大学の学部生の学費は定額制で、年15万円の学費がかかります。

tsushin.bukkyo-u.ac.jp

 

一方、佛教大学は従量課金制で、放送授業1科目(2単位)あたり1万2千円の学費になっています。

www.ouj.ac.jp

従量課金制の場合はどれぐらいの授業をとるかで、学費が変動します。ただ、卒業までに必要な単位数はあらかじめ分かっているので、単位当たりの授業料×必要な単位数を計算することで、卒業までの学費の概算を算出できます。

 

なお従量課金制、定額制、どちらの場合でも、必要な学費については、ホームページやパンフレットに載っていることが多いです。「年間授業料」しか載っていない場合は、「卒業・資格取得するために必要な総合学費」について窓口等に問い合わせることをおすすめします。

 

これは、授業料以外にも、入学金や資格取得費用、スクーリング代、教科書代、学友会費用、学籍管理費、実習費などが別途かかることがあるからです。

 

また、スクーリング(一定期間教室に行って勉強するタイプの授業)を受ける場合、教室が遠いと泊りでの参加になります。このときの交通費や宿泊費用や滞在時の食費なども必要になるので、学費は余裕をもって用意しておきたいところです。

 

卒業までに必要な学費の差

通信制大学の多くは、通学制に比べれば学費は安いですが、大学を卒業するまでに必要な金額は通信制大学によってかなり差があります。

 

例えば帝京平成大学通信制大学の中でも学費が安い方です。正科生として4年間で卒業した場合の学費は約56万円です。

tsushin.thu.ac.jp

環太平洋大学の学費は、約88万円です。通信制大学の中では、中間ぐらいの学費になっています。

ipu-japan.ac.jp

 

中には、卒業までに300万、400万かかる通信制大学もあるので、通信制大学=安いとは一概に言えないことには注意しましょう。

通信制大学の学費を用意するための方法

通信制大学の学費を用意するには、以下のような手段があります。

貯金で溜める

通信制大学は、随時入学できるところもあり、何歳までに入学しないといけないという心理的縛りもありません。

 

目標の大学を決め、学費をしっかり溜めてから入学するのが一番現実的でしょう。

 

学資ローンを利用する

学資ローンを利用できる通信制大学も多いです。ただし、ローンを組む場合は、返済できるかどうかを考える必要があります。

分割払いを利用する

手元にまとまったお金がない場合は、分割払いが利用できないかを検討しましょう。

 

大学によっては、分割払いが認められているところがあります。

seisa.ac.jp

奨学金を利用する

通信制大学でも奨学金を利用できます。経済的に苦しい中で、勉強したいという人はぜひ利用したい制度です。

 

教育訓練費制度を利用する

社会人なら、教育訓練費制度を利用して学費を節約する方法があります。この制度は、一定期間雇用保険に入っている人を対象に、スキルアップのための学費を支援する制度です。

www.mhlw.go.jp

ただし、入学予定の通信制大学が制度の認定を受けている必要があります。この制度については後半解説します。

安い学費を実現するために…通信制大学で利用できる奨学金制度

通信制大学で利用できる奨学金には、主に次の2つの種類があります。安い学費で通信制大学を卒業したい人は、対象者になるかどうかを確認してください。

  1. 日本学生支援機構が実施する奨学金
  2. 通信制大学が独自に実施する奨学金

1.日本学生支援機構(JASSO)奨学金

日本学生支援機構(JASSO)は、通信制大学でも利用できる奨学金制度を提供しています。この奨学金には、返済が不要な「給付型奨学金」と、返済が必要な「貸与型奨学金」があります。

基本的には高校卒業後2年以内に大学に進学するなどの条件があるため、社会人歴が長い方は対象外となる場合が多いです。

www.jasso.go.jp

  • 給付型奨学金(高等教育の修学支援新制度)

     

    「高等教育の修学支援新制度」は、授業料や入学金の減免・免除と返済不要の奨学金給付を組み合わせたものです。 

    返済不要で、学費の負担を大幅に軽減できるものです。住民税非課税世帯やそれに準じる世帯が主な対象となります。

    また、2024年からは、多子世帯、私立学校の理工農系の学科等に在籍している場合なども対象に含まれることになりました。

   ただし、給付を受けるための収入条件がかなり複雑なので、一度公式ホームページで該当するかどうかを確認してみてください。

www.jasso.go.jp

 

通信制大学でも、例えば「サイバー大学」や「放送大学」などがこの制度の対象となっており、経済的な支援を受けながら学習を続けることが可能です。

www.mext.go.jp

  • 貸与型奨学金

    貸与型奨学金には、無利子の「第一種奨学金」と、有利子の「第二種奨学金」があります。


     

    貸与型は返済義務があります。一時的に安い学費で学べるものの、後から苦しくならないように返済計画をしっかり立ててから利用する必要があるでしょう。

2.各通信制大学独自の奨学金

通信制大学の中には、独自の奨学金制度を設けているところもあります。

これらは日本学生支援機構奨学金に比べ、社会人でも申し込みやすいことが特徴です。安い学費で学び直しをしたい人は、ぜひチェックしてみましょう。

例えば、以下のような大学で独自の奨学金が提供されています。

https://www.kitanozaidan.or.jp/files/pdf/oujac/senka2024.pdf

tsushin.bukkyo-u.ac.jp

  • 東京通信大学 畠山奨学金

    卒業年次に10万円の奨学金が給付される制度です。また、卒業後のプロジェクト支援として100万円を提供する「夢を夢で終わらせない支援金」というユニークな制度もあります。

    www.internet.ac.jp

安い学費でリスキリングができる教育訓練給付制度とは?

安い学費で通信制大学に通いたい社会人がぜひ利用したいのが、「教育訓練給付制度」です。

www.mhlw.go.jp

この制度は、厚生労働省が実施しており、通信講座や大学の学費の一部をキャリアアップ支援の一環として後から給付するものです。

 

 

この制度を利用するためには、在職中で雇用保険に一定期間加入している必要がありますが、生涯学習やリスキリングのために通信制大学に通う方にとっては大変有利な制度です。

 

例えば近畿大学通信教育部では、図書館司書コースと学校図書館司書教諭コースの一部が対象になっています。図書館司書コースでは最大3万円、学校図書館司書コースでは最大1万4千円が支給されます。

www.kindai.ac.jp

 

ただし、通信制大学のすべてがこの制度の対象になっているわけではありません。

 

同じ通信制大学でも、制度の対象コースとそうでないコースがあったりするので、事前確認が重要になります。

 

 

対象かどうかは次の検索システムで調べてください。

www.kyufu.mhlw.go.jp

 

学費が安い通信制大学を選ぶポイント

通信制大学はたくさんあるので、あまりお金がないけれど学びたいという人は、最初から学費にウェイトをおいて大学を選んでも良いでしょう。

 

最後に、全体的な学費が安くなる大学選びのポイントをいくつか紹介します。

在宅で学習が完了する

冒頭で触れましたが、通信制大学にはスクーリングという通学制の授業があります。対面で学習できる数少ない機会ではありますが、遠方の会場に出向くには交通費・宿泊費など様々な費用が掛かります。

 

一方、最近では、パソコンで授業を受け、在宅で4年間の学習が完了するような大学もあります。パソコンでのライブ授業や動画授業がスクーリングの代わりになるケースも。

 

このような通信制大学を最初から選んでおけば、スクーリング費用がかさむことはありません。

 

八洲学園大学などは、通学不要で卒業可能です。

www.yashima.ac.jp

近くにスクーリング会場がある

仮にスクーリングが必修でも、近場に会場があるなら宿泊費用は掛からず、交通費も安いです。

 

スクーリングは、先生に直接質問できたり、友達を作る機会になったりと、メリットも多いです。もし、スクーリングに参加したいけれど、費用が気になるという人は、どこでスクーリングが開催されているのかをあらかじめ調べておきましょう。スクーリングは大学だけでなく、地方の施設で開かれることもありますよ。

 

例えば、放送大学は全国に学習センターを持っており、ここでスクーリングを行うこともあります。地元でのスクーリングなら、参加しやすいですね。

www.ouj.ac.jp

編入制度が利用できる

編入制度を利用すれば、在学期間を短縮できます。

 

在学期間が短ければ、学費は少なくて済みます。大卒、大学中退者は、途中の学年から入学できる編入制度を上手に利用しましょう。

 

このような通信制大学を最初から選んでおけば、スクーリング費用がかさむことはありません。

安い学費で生涯学習を無理なく続けるには

社会人になってからの学習には、時間の問題だけでなく学費の問題も大きいものです。

 

奨学金制度や教育訓練費制度を上手に利用すれば、安い学費で学び続けることも可能です。

 

通信制大学でも利用できる奨学金制度は多岐にわたり、給付型奨学金や貸与型奨学金、さらには大学独自の奨学金制度もあります。

 

自分に合った奨学金を見つけ、申請条件や手続きについてしっかり確認することで、学費を抑えつつ学習の機会を最大限に活かしましょう。

 

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通信制大学のメリット・デメリット。後悔しないために知っておきたい通信制大学が向いている人の特徴は?

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通信制大学は、忙しい社会人や家庭を持つ人々にとって勉強しやすいメリットの多い大学です。また、通学制の学校になじめなかった人にとっても自分のペースで学べる通信制大学のシステムは大きな魅力になります。しかし、人によっては通信制大学のシステムにデメリットを感じる場合もあるかもしれません。

 

この記事では、通信制大学のメリット、デメリット、そしてどのような人が通信制大学に向いているかについて詳しく解説します。

通信制大学のメリット

学費が比較的安い

通信制大学の大きなメリットの一つは、学費が通学制の大学に比べて圧倒的に安いことです。

 

例えば、放送大学の場合、卒業までに必要な学費は約77万円とされています。

www.ouj.ac.jp

 

じゃあ通学制大学にはどのぐらいの学費がかかるのでしょうか。

 

参考になる資料が、文部科学省が出している「国公私立大学の授業料等の推移」という資料。

 

https://www.mext.go.jp/content/20211224-mxt_sigakujo-000019681_4.pdf

 

表の中の数字は入学年度のものですが、令和3年度で国公立の授業料が50万円台、私立だと90万代です。他に入学料もかかります。国立で80万台、公立で90万台、私立だと入学年度だけで100万越えです。

単純計算すれば、通学制の大学に一年通う学費があれば、放送大学は卒業できるということになるでしょう。

 

さらに通学制の大学では、学費のほかにアパート代などの生活費も必要となります。通信制大学は基本自宅で学ぶので、スクーリング時の宿泊費などを除けば生活費はかかりません。

 

自由な時間帯で学べる

通信制大学のもう一つの大きなメリットは、学ぶ時間を自分で決められる点です。

 

これは、働きながら学びたい社会人や、育児や介護などで時間が限られている人にとって理想的な学習形態です。

 

朝早くから深夜まで、自分の都合に合わせて勉強を進めることができ、通勤時間や昼休みなどの隙間時間も有効に活用できます。

 

夜勤の人、シフトが不安定な人、スポーツや演劇など若いうちに力を入れたい活動をしている人にとっても、自由な時間帯で学べる通信制大学は非常に便利です。

人間関係のストレスが少ない

通学制の大学は、一般教養課程では割と多くの人と触れ合えるのですが、学年が進むごとに人間関係が濃厚になる部分があります。

 

研究室に所属すると、研究室内の先輩後輩と顔を合わせる機会は多いですし、ゼミの人間関係にストレスを感じることもあるかもしれません。卒論においては担当教授との打ち合わせが必須になります。また飲み会や交流会もあります。

 

研究室との相性が悪くて、不登校気味になってしまったり、卒業が遅れたりする人も見てきました。私自身も決して研究室と相性が良かったわけではないので、その気持ちはよく分かります。大好きな勉強をしたくて研究室を決めたのに、人間関係のわずらわしさで勉強ができなくなるのはつらいことです。

 

サークル活動のトラブルも難しいものです。大学入学時はテンションが上がり、よく分からないサークルに勢いで入ってしまいあとで困ることもあるかもしれません。

 

通信制大学ではその心配はほとんどありません。通信制大学では、学習に集中できる環境が整っており、人間関係の煩わしさがないため、自分のペースで学ぶことができます。

対人関係に不安がある人にとって、通信制大学のこのメリットは非常に大きいでしょう。

 

地理的・学力的制約がユルイ

通信制大学は、全国どこに住んでいても受講が可能です。

地理的な制約がなく、地方に住んでいる人や海外に住んでいる人でも、希望する大学に通うことができます。

 

さらに、多くの通信制大学では、入学試験がなく書類選考のみで入学できるため、学力に自信がない人でも安心して入学することができます。

 

全国に名の知れた有名大学が通信制課程で学生を応募していることもあります。通学制ではとても入学できないような大学でも、通信制課程なら書類選考をパスできる可能性はあります。

 

 

例えば慶応義塾大学にも通信制課程があります。

www.tsushin.keio.ac.jp

 

家庭の事情で下宿ができず、憧れの大学に入学できなかったという人は通信制課程がないかどうか調べてみるのも良いですね。

通信制大学のデメリット

意志が弱いと挫折しやすい

通信制大学のデメリットの一つは、自分で学習計画を立て、自主的に勉強を進める必要がある点です。

 

自分のペースで学べるというメリットがある一方で、逆にその自由さが足を引っ張り、「今日は休もう」と学習を後回しにしてしまうことも多々あります。

 

同級生や先生の目もないため、サボりから抜けるきっかけがなかなかつかめないのが恐ろしいところ。

 

意志が弱いと挫折してしまう可能性が高いため、自己管理能力が求められます。

 

人間関係の構築が難しい

通信制大学では、人間関係を築く機会が限られています。

 

通学制の大学では、キャンパスでの交流やサークル活動を通じて友人を作ることができますが、通信制大学ではそのような機会が少ないのがデメリットです。

 

煩わしい人間関係に悩まされなくてラッキーと思う人もいる一方で、友達を作るのが難しく寂しいと感じる人もいるかもしれません。

 

とはいえ、学友会(各地方で行われている通信制大学生の自治組織)やSNSなどオンラインのコミュニティを活用することで、人脈を広げることも可能です。

 

またスクーリングに積極的に参加すると話し相手を見つけやすいですよ。

就職サポートが不十分なときも

通信制大学は、就職サポートが通学制の大学と比べて弱い傾向にあります。

 

特に、高校から直接通信制大学に進学した若者にとっては、就職活動のサポートが十分でないと感じることが多いかもしれません。

 

既に仕事を持っている社会人向けのサポートが主流であるため、新卒での就職を目指す人には不向きな点もあります。

 

しかし、通信制大学の中には就職サポートを売りにしている大学もあります。大学卒業後に就職を考えている人は、入学前の段階から就職サポートが充実しているかどうかを意識してください。

 

実習や資格取得に時間がかかる

資格取得を目指す場合、通信制大学では実習が必須となることがあります。

 

通学制の大学では付属の施設でまとめて実習が行えることもありますが、通信制大学では基本自分で実習先を探さなければならないと考えてください。

 

実習先への打診、申し込みなどを自分で行わなければならず、また単身で実習先に出向く覚悟も必要です。場合によっては実習先を見つけるのに苦労する場合もあります。

 

できれば入学前に実習先のあたりはつけておきたいもの。出身校の元担任の先生などにそれとなく実習申し込みが可能か聞いてみるのも手ですよ。

通信制大学に向いている人

通信制大学に向いている人の特徴をまとめました。

自己管理ができる人

通信制大学に向いている人の特徴として、まず挙げられるのは自己管理能力が高いことです。

 

自由な時間に学べるというメリットを活かすためには、自分で学習計画を立て、それに従って学習を進める意志が必要です。

 

夏休みの宿題を早めに済ませていた、提出物は数日前に出す習慣が身についているなら、通信制大学に向いている人といえるでしょう。

働きながら学びたい人

通信制大学は、働きながら学位や資格を取得したい社会人に非常に向いています。

 

通学の必要がなく、仕事と学業の両立が可能な点が大きなメリットです。

 

さらに、忙しい日常の中でもすきま時間に学べるため、まとまった時間は確保できなくとも学習意欲の高い人にとっては理想的な選択肢です。

人間関係に悩みたくない人

人間関係にストレスを感じやすかったり、他人と頻繁に会うことが苦手なら、通信制大学に向いている人と言えるでしょう。

 

学習に集中でき他人との煩わしい関わりを避けられる点が、通信制大学の大きなメリットです。

 

自分のペースで落ち着いて勉強したいなら、通信制大学は良い選択肢だと思います。

地理的に制約がある人

通信制大学は、全国どこからでも学べるため、地理的な制約がある人に向いています。

 

特に地方に住んでいる人や、海外に住んでいる人にとって、通学の負担がない通信制大学は非常に便利な選択肢です。

 

通信制大学には遠方からでも自宅で学べる環境が整っているため、アクセスに困ることはありません。

 

ただし、学校によってはスクーリングやテストで一部通学が必要なことがあります。最近ではオンラインで完結する通信制大学も増えていますが、どのぐらい・どこに通学が必要かは事前調査しておきましょう。

通信制大学で後悔しないために

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最後に、通信制大学に入ってから後悔しないためのポイントを紹介します。

学習目的を明確にする

通信制大学に入学する際には、何を学びたいのか、なぜ学ぶのかといった明確な目的を持つことが重要です。

 

目的がはっきりしていれば、モチベーションを維持しやすく、サボりたい気持ちを抑えることができるでしょう。

 

どうして通信制大学に入学するのか、卒業してどんな自分になりたいのか、入学前に明確にしておくことが通信制大学で後悔しないための第一歩です。

 

また目的をしっかり満たせる大学を選ぶことも大事です。

 

例えば教員免許ですが、大学に教員免許過程を置いているところと、一部の科目しか開講していないところがあります。後者はすでに教員免許を持っている人向けの大学です。0から教員免許を取りたいのに、一部の科目しか開講していない大学に入学してしまっては後で後悔するでしょう。

 

自分の状況と目的にあった大学選びは、とても大事です。

無理のない学習計画を立てる

通信制大学では、計画的に学習を進めることが求められます。

 

スケジュールを立て、無理のない学習時間を確保できるように努めましょう。

とくにテストとスクーリングは日程が決まっているので、無計画に勉強していると後で後悔することも多くなります。

 

まずはどれぐらいの年数で卒業したいのかを決め、そのゴールのためにはどのように学習を進めていけばよいのか具体化していきます。

 

一人で計画を立てるのが難しい場合は学校に相談すれば力になってくれます。

サポート体制を確認する

通信制大学を選ぶ際には、学習や就職のサポートの充実度を確認することが重要です。

 

オンラインでのサポート体制や、学習センターの利用可能性をチェックし、どのような形で相談に乗ってくれるのかを見ておきましょう。

 

必要に応じてサポートを受けられる環境を整えることが、後悔しないためのポイントです。

 

学友会や地方での学習センターも活用出来ますよ。

まとめ

通信制大学には多くのメリットがあり、特に自由な時間帯で学べる点や、学費の安さは大きな魅力です。

 

一方で、自己管理能力が求められることや、人間関係を築く機会が少ないといったデメリットもあります。

 

自分に合った学習スタイルを見極め、目的を持って通信制大学に取り組み、後悔のないようにしましょう。

 

通信制大学についてより詳しく知りたいなら

通信制大学のメリット・デメリットはもちろん、大学選びのコツから入学後の勉強方法までを解説している『通信制大学 徹底ガイド』を発売中です。

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映画「関心領域」の感想

退屈だというレビューもあったので、あまり期待しないで見に行ったのですが、どうしてどうして、とても評価できる作品でした。

 

-----以下若干ネタバレありです---------

 

「残虐なシーンを直接描写しない」ということに徹底した作りで、画面はのどかですが、ところどころに不穏。BGMの音響効果についても多くの人が言う通り、非常に恐怖を感じました。ラストの曲?もすごい。音響賞をとっているのも納得です。何気ない音が、想像を掻き立ててきます。

 

犬の吠え声と銃声のような音、機械の駆動音などが絶え間なく聞こえてくるようで、もし自分がこの環境にずっといたら気が狂いそうだと思いました。休日に出かけたため、映画館を出た後結構な人ごみの中を歩いたのですが、大きな音、甲高い音にびくっと反応してしまうぐらいでした。ヘスの妻は「育児に最適な環境」と言っていましたが、どう考えても不適切なんですよね。川で遊んでいたら○○が流れてくるような環境は……。

 

娘の片方は夜中にベットを抜け出す奇妙な行動をとりますし、赤ちゃんはヒステリックに泣き続けているし、飼い犬はずっと吠えてるし、兄は弟をいきなり温室に閉じ込めるし、見た目の美しさと反して、この家の内部にも悪影響がかなり出ているのではないかと思わせる描写が挟まれていました。

 

BGMに対してセリフは直接的なものが多かったですが、それが日常会話の中に入り込んでいるのが怖かったです。歯磨き粉の中にダイヤが隠してあった話を奥様方が嬉々として話していたり、ヘスの妻が使用人に対して「灰にする」と脅したり。

 

私が特に上手く感じたのは、小物の使い方でした。押収したと思われる毛皮のコートの中に入っている口紅、ヘスの義母が通された部屋の2つのベット(泊まるのは母一人なのに?)、川の縁で転勤について口論するヘス夫妻の足元にある「誰のものでもない靴」、そしてリンゴ…(リンゴの意味はパンフレットを読まないと分からなかったのですが、意味が分かってからだと窓の外で行われていたリンゴをめぐる争いにつながっているような皮肉さがあります)。

 

ラストは一瞬消化不良のような気持になりましたが、スタッフロールを見ているうちに現代につながる非常に示唆的なラストなのだと気が付きました。

 

「The zone of interest(関心領域)」はもともとナチス側がアウシュヴィッツ強制収容所の周りを指すのに使った言葉だったらしいですが、これを逆手に取ったような落とし方が本当に上手いなと感じてしまいました。アウシュヴィッツ強制収容所を過去のものと日常の外に置いてしまう、「関心領域」の外に置いてしまう現代の私たちへの見事な警告となっていたラストだったと思います。

 

ガザの件が起こった以上、ホロコーストを題材にした映画を見るとき今までとはまた違った複雑な気持ちになるかと思っていましたが、監督の問題意識もしっかり感じ取れた映画でした。

 

モノクロ少女の意味など、ちょっとパンフレットを読まないと分からない部分もありましたが、原作も読んでみたくなる作品でした。

 

映画を見に行くとどこかしら不満点があることが多いのですが、この映画はほとんど欠点が見当たらなかったです(もちろん個人的には、なので合うあわないはあるでしょうけど)。

 

 

 

 

ITパスポート参考書初心者向け5冊のおすすめポイントを解説

この記事では、ITパスポートの参考書5冊について、それぞれのおすすめポイントを解説していきます。

 

 

ITパスポート試験って?

 

ITパスポートは、数ある情報処理技術者試験の中の一つで、国家試験となります。

引用元:https://www.ipa.go.jp/shiken/about/gmcbt8000000cy3n-att/itee_flyer.pdf独立行政法人情報処理推進機構)2024/04/18

 

上の図で分かる通り、ITパスポートは情報系資格の中では初心者レベルに当たります。

 

ITに関わる全ての社会人・学生を対象としているため、非エンジニアでも縁のある試験です。

 

合格率は例年50%前後。CBT方式というコンピューター内の問題に答える形式になっており、試験会場に設定された試験日から自分の都合の良い日を選べるのが特徴です。

 

合格率は比較的高く、受験機会も豊富なので、IT初心者でも受験しやすい資格試験となっています。

 

ただし、この敷居の低さから「会社や学校で勧められたから受験するけど、本当はデジタル関係が苦手」という受験者も多いのではないでしょうか。

 

ITパスポート試験初心者は参考書選びが大事!

ITパスポート試験は情報技術者試験の中では確かに初心者レベルではありますが、だからといって何も対策をせずに合格できるほど甘い試験でもありません。

 

ITパスポート試験の難易度を知りたい方は一度、ITパスポート試験の過去問を見てみてください。

 

www.ipa.go.jp

 

英数字の略語をはじめとしたIT系の専門用語がバシバシ出てくるので、IT初心者にとっては面食らってしまうこともあるでしょう。

 

ここで重要なのが、参考書選びです。ITパスポート試験の参考書は、初心者でもわかりやすいよう様々な工夫がされています。ただ、受験者数が多いということもあってか、参考書の種類もかなり多いのです。

 

ITパスポート試験は初心者が独学で受験しても合格しやすい試験と言えます。IT初心者がITパスポートの参考書選びを間違えてしまうと、「やっぱり自分にIT資格なんて無理!」と挫折の可能性が高くなります。

 

売れている参考書だから、という理由だけでなく、本当に自分に合う参考書を選ぶことが、ITパスポート合格への道です。

 

そこで、この記事では数あるITパスポート試験の参考書でもよく名前の上がる5冊について、それぞれのおすすめポイントを紹介することにしました。

 

各参考書ごとに特徴が違うので、自分に合った一冊を選んでみてくださいね。

いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集」は、Amazonでベストセラーを連発しているITパスポート参考書の有名どころです。

 

タイトル通りの初心者に優しいかみ砕いた解説が魅力の1冊です。

予備校で授業を受けているようなわかりやすい説明と大きめの文字サイズが読みやすく、すいすい進められるでしょう。

 

レイアウトにもたくさんの工夫が見られます。章の最初にはイメージ図が挿入され、その章で何を学ぶのかがざっくり分かります。重要用語は赤字になっており、「試験にはこれが出る」のまとめコーナーも嬉しいです。

 

また表題の通り、この参考書は問題集としても使えます。各章の終わりには、かなりの数の確認問題がついているので、インプットした知識がすぐに試せます。巻末の重要用語集もありがたい特典です。

 

なお、同作者の基本情報技術者試験参考書も発売されています。説明の内容が似ているところがあるため、ITパスポートに合格したら基本情報技術者試験に進みたい人にもおすすめです。

 

 

あまり隙の無い参考書ですが、情報量や問題量が豊富な分、勉強慣れしていない人は「読むのが大変だな~」「問題を解くのに時間がかかって大変」と感じてしまうかもしれません。

 

そのような人は、後述のITパスポート最速合格術やかやのき先生のITパスポート教室の方がおすすめです。

 

ITパスポート最速合格術

この参考書の特徴は、ずばり「合格までの効率性」。

 

ITパスポート試験まで2週間を切った時点から勉強を始めたにもかかわらず、1000点満点を獲得したという著者の勉強ノウハウが詰まった参考書です。

 

参考書の構成もスタンダードな章割りではなく、最初に勉強方法の解説が入ります。

 

その後ストラテジ、マネジメント、テクノロジの3分野の概要をざっとつかみ、残りは暗記術と計算問題の攻略にあてています。

 

ITパスポート系の参考書としては比較的薄く、フォントサイズも大きめ。

たこ焼き屋の例えを使い、IT系の用語をかみ砕いて説明しているので難しさを感じません。

 

過去問も改題されて単純な●×問題(本当は4択問題)になっており、スピーディーな復習が可能です。

 

・できるだけ短時間で合格レベルの知識を身に付けたい

・分厚すぎる参考書だとやる気がなくなってしまう

・過去問演習に時間をかけたいので参考書は概要をつかむだけでいい

 

こんな人にはとてもありがたい参考書だと思います。

 

一方、内容を凝縮している分、解説されていないところや細かい理論が説明されていない部分もあります。

 

暗記より理論をしっかり理解したい人、今後基本情報技術者試験、応用技術者試験とレベルアップするための基礎固めをしたい人にとってはちょっと物足りないかもしれません。

 

そのような人には先に紹介した『いちばんやさしい~』や後述の『ITパスポート合格教本』、『キタミ式ITパスポート』の方がおすすめです。

ITパスポート合格教本

要点をポンポンと抑えるよりも、教科書のように順序だててITパスポートの勉強をしたいという人にはこちらの参考書がおすすめです。

 

テキストは、授業で先生がしゃべるような調子になっています。

 

テキスト量は多めですが、その分説明は丁寧です。時々生徒役の(クマ?の)キャラクターが吹き出しでツッコミや疑問点を代弁してくれる点もテキストを読みやすくしてくれるポイントとなっています。

 

重要語句は赤色になっていて赤シートで隠せます。各章には出題頻度も5段階で評価してくれており、重要なパートがはっきりわかる内容になっています。

 

本書における過去問の掲載量は『いちばんやさしい~』に比べれば少なく見えます。ただし読者特典として提供されるDEKIDAS-Webというアプリで過去問や予想問題の演習ができます。弱点分析や誤答問題に集中した出題なども可能です。

 

丁寧な解説、出題頻度、用語のまとめ、過去問用のアプリ、と手堅い構成になっている参考書と言えるでしょう。

 

ただしイラストは比較的少なめなので、どちらかと言えば自分でテキストを読むのに慣れている人向けかもしれません。

かやのき先生のITパスポート教室

インプットとアウトプットを効率的に回していきたいという人、テキストを読むよりイメージで覚えたい派の人におすすめの参考書です。

 

この参考書の特徴は、内容と頻出ポイントをまとめ、数ページ内で見通せるようにした構成になっている点です。

 

参考書というよりも授業の内容をまとめたノートを読んでいるような感覚で読めます。文字はやや小さめですが、イラストと余白が結構あるため読みやすく感じるでしょう。

 

各パートの後には確認のための過去問がついています。パートは結構細かく分かれているので、インプット→アウトプット(過去問での確認)がリズムよく進みます。本書で演習できる過去問だけでも結構な量をこなせるはずです。

 

同作者は基本情報技術者試験の参考書も出版しています。かやのき式が良かったという人は、基本情報技術者試験へのレベルアップの際には、こちらの参考書もチェックしてみてください。

 

 

ただし、簡略化されている分もっと説明が欲しいとと思う人もいるかもしれません。丁寧な解説が欲しいという人は、前述の『いちばんやさしい~』や『ITパスポート合格教本』、後述の『キタミ式ITパスポート』と併用しても良いかもしれません。

 

キタミ式ITパスポート

参考書の堅苦しい雰囲気が苦手、超丁寧な説明が欲しい、という人におすすめなのがイラスト満載の参考書『キタミ式ITパスポート』です。

 

イラストで学ぶキタミ式ITパスポートは、「イラストでの説明」に加え、文章での説明も非常に丁寧です。説明文もしゃべり言葉で堅苦しくなく、「楽しく勉強できること」をコンセプトに書かれたんだなーというのが実感できます。

 

なおその分、けっこうな厚みがあります。さらにフォントサイズも小さく、ぎっしりとした参考書に見えます。

 

イラスト目当てで買って情報量の多さにしり込みしてしまう人もいるかもしれませんが、内容は本当に丁寧なので、1,2章目を通して自分に合うかどうかを考えてみると良いのではないでしょうか(ある意味で『ITパスポート最速合格術』の対極にあるような参考書だと思います)。

 

補足範囲が広いので、他の参考書ではいまいち分かりにくかった部分や過去問を解いていて分からなかったけれどほかの参考書には書いていない部分を補足するのに使うのも悪くないでしょう。

 

基本情報技術者試験や応用技術者試験のために、できるだけ広範囲の知識を身に付けておきたい人にもおすすめです。なお同作者の基本情報技術者試験向け参考書も出版されています。

 

 

まとめ

どうせ受験するならITパスポート試験を通してデジタルに詳しくなりたいですよね。

ただITパスポートに合格する、と言うだけでなく、初心者が「読んで知識が身に付いた!」と感じる参考書を選んでほしいと思います。

 

参考書の合う、合わないは人によって変わるので、自分に合った一冊を見つけてみてください。

 

おまけ

ITパスポート試験では絶対に役立つのが以下のサイト、「過去問道場」です。有料メンバーシップ盛りますが、無料でもかなり使えます。気に入ったという人は、運営者への感謝を込めて有料ユーザーへの登録も考えてみてはどうでしょうか。

www.itpassportsiken.com

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