ごろごろ独学勉強部屋

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コミュニケーション・スキルは数値化できない

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斎藤環氏の「負けた教の信者たち」で、著者はこう述べています。

私は若者の対人評価基準が、いささか「コミュニケーション・スキル」に偏りすぎているような印象を数年前から持っている。

「負けた教の信者たち」 斎藤環 著 中央新書クラレ P19より引用 

 

 

 

この前、私の職場に中学生が職場体験に来ました。彼らは、自己のアピールポイントを書いた紙を持参してくるのですが、それらを読んでいて気が付きました。

半数以上の生徒が、アピールポイントに「コミュニケーション・スキル」をあげているのです。

友達が多い、誰とでも仲良くなれる、クラスの中心で活躍している…等。

「楽器演奏が得意」「野球部を頑張っている」などのアピールポイントをあげている生徒に比べ、この「コミュニケーション・スキル」のアピールにはなんだか虚しさを感じていしまうのはなぜでしょう。なぜ、たくさんの生徒がいながら、型通りの「コミュニケーション・スキル」アピールばかりなのでしょうか。

もしかしたら、自分の個性と堂々といえるようなものが彼らにはないのかもしれない

とも思いましたし、

「コミュニケーション・スキル」こそが一番、大人にウケる技能である

と彼らが考えている可能性もあります。

 

斎藤環氏が著書の中で指摘したように、実際現代の世の中であがめられているスキルは「勉強ができること」でも「スポーツができること」でも「お金持ちであること」でもなく、「コミュニケーション能力」である、というのは私自身、ひしひしと感じています。

 

教育分野でもコミュニケーション・スキルは育てるべき能力として注目を浴びています。就職や転職の際にも、すごく重視される能力です。

 

でも、「コミュニケーション・スキル」って本当はなんなのか。

一般的には、中学生がアピールポイントで上げたような「友達が多い」とか「みんなをまとめるリーダー的気質」とか「話が上手で場の盛り上げ役」とか、そんなイメージでとらえられていると思います。

 

しかし、それらが本当に「コミュニケーション・スキル」ならば、多くを生まれ持った性格や才覚に依存させてしまうことになります。世の中には、生まれつき明るい人もいれば、暗い人もいますよね。話好きな人もいれば、一人が好きな人もいますし、リーダー役よりはサポート役で輝く人もいます。

 

自己の生まれ持った者に左右される能力が、現代社会で最も大切にされる能力であるならば、「自分は暗く、話が下手だ」と思っている多くの子ども達は自信を無くしてしまいますし、教育はそれをどうすることもできません。生まれ持ったものを変えることはできないのですから。

 

コミュニケーション・スキルは定義上は「技術:とされています。

たとえばgoo辞書では、「他者と円滑なコミュニケーションをとるための技術や手腕」と定義されている。

dictionary.goo.ne.jp

「円滑なコミュニケーション」とは何を指すのかというと、「相手の言葉に共感し、上手に聞き取り、信頼を引き出す技術」ということができると思います。

 

一応は技術と銘打たれていますが、相手が自分を信頼してくれるかどうか、なんていうのは、話し手と聞き手の間にしか成立しない問題です。それを第三者が数値化するのは無理だと思います。

 

「友達が多い」子でも、友達との間に本当の信頼関係ができているかはわからない。

仲間内では人気があっても、他人に対しては不信感を与える物言いをするかもしれない。

沢山の生徒に人気があって、保護者の信頼も厚い先生でも、成績の悪い生徒の目線には立ってあげられないかもしれない。

あまりしゃべるタイプではないけれど、本当はとても聞き上手なひとかもしれない。

 

コミュニケーション能力は人対人において現れる能力です。誰と誰がしゃべるかによっても変わってきてしまいます。Aさんとはうまくコミュニケーション能力が発揮できたのに、Bさんとはコミュニケーション能力がうまく使えなかった…というように。

 

つまり「コミュニケーション・スキル」というのはしょせんは自己判断(「私はコミュ力高いんです」と自分でいう)か第三者の思い込み(あの人の話はいつも楽しいので、彼女はコミュ力がある)でしか評価できないと思います。

 

逆に言えば、自己判断で自分はコミュ障だと思えば、コミュ障になるし、誰かが「あの人、私の前で全然しゃべらないからコミュニケーション能力に難がある」といえば、それまでなんです。

 

もし、数学能力についてだったら、いかに「私数学ができないんです」といっても中間テストで100点取ったら数学ができる人、ですよね?

 

このように数値化できないあいまいな能力・スキルを第一に考えてしまう現代だから、自分の思い込みや他者からの一方的な見方で自信を無くしたり、やる気を失ってしまう人が沢山出てくるような気がします。

 

格安一人旅計画は独学思考を鍛える?!

私は節約が好きで、かつ、一人旅も好きです。

一人旅は、周りに気を使う必要が全くないので、いきなり行き先を変更したり、予定を変えちゃったりしても誰にも怒られない。

すごい格安ホテルを利用しようとしたとき、連れがいると「そんなところはヤダ」とか「もう少しお金を出してもいいからいいところに泊まろうよ」と言われるかもしれませんしね。

気軽に誘ってついてきてくれる連れがいないというのもありますが…

ところで節約一人旅行のためのプランを立てる手続きは、結構独学で勉強する道のりと似ているなあと思うようになりました。

まず、旅行での行き先を決める。

これは独学で勉強をするときの、「資格を取る」とか「英語が読めるようになる」とかの目標設定ですね。

誰にも相談せずに決めるので、選択肢は無数にあります。その中で自分の興味あるものをピックアップする。

そのうえで、休みを取れる日程と予算とのすり合わせを行います。

ぶっちゃけ、1か月ぐらい休みが取れて、100万円使い放題なら大抵どこへでも行けると思います。

しかし、休みはせいぜい3日、ケチなので予算は2万円以内といえばだいぶ選択肢は絞られてしまします。

例えば、「ゴールデンカムイ」にはまってからは、北海道に行ってみたいなあと思うんですが、北海道に行くには飛行機じゃないと無理ですよね。

飛行機を使えば休みが3日でも北海道まで行けそうですが、予算は絶対2万円をオーバーするでしょう。

却下。

こういう絞り込みは、「この資格欲しいけれど〇月までの取得は無理そうだな」とか「スクールに通いたいけど予算がないから、通信講座で何とか…」という部分に似ていると思います。

 

さて、交通手段ですが、私は「青春18きっぷ」の「1日乗り放題」という感覚が大好きです。

前年、やっと憧れの「18きっぷ」で旅行をしました。往復6時間の旅でした。

観光地についてからよりも、電車に乗っていた時間の方が長く、思い出も電車の中のものの方が多い。そんな旅でしたが、今年も「18きっぷ」で旅をしようと思っています。

 

一人旅で「18きっぷ」は使いきれないので、ヤフオクでの購入をし、少しでも費用を抑える。「18きっぷ」は普通電車しか乗れないので、目的地までどうやって乗り継いでいくか、ネットを駆使して考えます。

 

便利なのはジョルダンの「青春18きっぷ検索」ですね。普通電車のみを使って、目的地までの乗り換え案内を表示してくれます。

 

www.jorudan.co.jp

 

さて、せっかく普通電車乗り放題なので、できるだけ寄り道しながら旅行したいと思います。今回の計画では「大阪城」観光を第一目的としますが、その周辺で面白そうなものがあればどんどん拾っていく感じで。近場の京都や奈良にもよる感じで。

その周辺で、格安の宿を取ります。

るるぶなんかを利用すると、格安の宿を探すことができますよ。

ざっくりとした目標を立て、そこにたどり着くまでの道は後々細かく詰めていく…

これは、独学でもすごく大切なことだと思います。

独学は勉強方法を相談する相手がいません。

だから自由に勉強手段を決められます。

目標は大まかに、あるていど漠然と立てて構いません(「とりあえず〇の資格を取る」)。勉強している最中にやり方が変わってもいい。選択肢は複数あるので。

ただし、「いくらお金を使っても構わない」「いくら時間がかかっても構わない」という気持ちでやっていると、ずるずる泥沼にはまってしまうことがあるんですよね。

結局いつまでたっても目標にたどり着けない。

それぐらいなら「この予算」「この期間」という部分だけはきっちり決めて、それに合わせて選択を絞っていった方が効率的だと思う。

それは、独学だけじゃなく、仕事なんかの面でも結構重要だと思うんですよね。

あと、独学で勉強する際はスクーリングで宿を取ったり、試験会場までの交通手段を調べなきゃいけなかったりと結構「一人旅行スキル」が必要になりますので、そういった意味でも一度「格安一人旅」を経験することをお勧めします。

 

とにかく、早く晴れて「行楽日」が来てほしい今年の夏でした。

アフィリエイトで複数他社のプログラムを使ってよいのか?

アフィリエイトをやってみたいという場合、楽天アフィリエイトだけ、A8.netだけ…というのはとても難しい。それぞれに扱っている商品が違うので、複数のアフィリエイトプログラムを併用しないと、「コレ!」っていう宣伝したい商品が見つからないのです。

 

しかし、アフィリエイトって複数他社のものを併用してもいいのか?

ということで、各種アフィリエイトサイトの許可状態を調べました。

 

A8.net→OKです。

support.a8.net

上記公式サポートページより転載

 他社のアフィリエイトとも提携しているんだけど、A8の広告を貼ってもいいの?
弊社としては、同じサイトに他社提供の広告が貼られていても特に問題はありません。
他社アフィリエイトサービスの規約をご確認いただいた上で広告を掲載してください。

 Amazonアソシエイト→OK

これは直接サポートセンターに問い合わせて、他社広告プログラムを特に制限していないという回答をもらいました。

 

google Adsense→いちおうOK

他社プログラムを使う場合はガイドラインに注意。

support.google.com

こちらのサイトでも解説がされています。広告の貼りすぎや、アダルト内容などの広告掲載には注意ということです。

www.iscle.com

楽天アフィリエイト→OK

affiliate.faq.rakuten.net

 

ヘルプページに情報が載っていると分かりやすいです。

 

バリューコーマス→OK

サポートセンターへ連絡して、大丈夫だということでした。

 

wordpressでパーマネントリンクを変更すると404エラーが表示されるうえ、更新ができない。

wordpressメモ。

タイトルのような恐ろしい事例が発生。

パーマネントリンクを変更するにはまず一般設定から、カスタム構造か投稿名への変更が必要です。

そのあと、記事タイトルをクリックするとパーマネントリンクを編集することができます(サイドバーからスラッグ編集でも可能)。

でもこれをした後、更新しようとしても「更新に失敗しました」の文字。

あと、トップページからの記事リンクもなにもかも404エラーになってしまう。

なんで?

解決法は

サーバーからファイルマネージャーをひらく。

.htaccessをひらいて、

 

# BEGIN WordPress

# END WordPress

 

の間を編集し、

<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>

 

にする。

これで解決する。

こちらを参考にしました。

www-creators.com

また、このコードの本当の意味はこちらのサイトが分かりやすいです。

html-coding.co.jp

つまり、超簡単に言うとこのコードは「エラーが起きたら、index.php(トップファイル)を参照せよ」と言っているらしいです。

すっきりした!

 

「無頼伝 涯」-福本伸行に見るブラック企業

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私は「ハルオサン」というはてなブロガーの読者なのですが、彼のブログに先日こんな記事がアップロードされていました。

www.keikubi.com

ハルオサンのブログはいつも社会のブラックな面を書きつつも、どこかユーモラスで親しみの持てるところが好きなのですが、この記事(漫画)はいつもと違って、初めから終わりまで「真っ暗」な印象を受けました。初期の作品ということで、現在と書いた状況や作風が違うからかもしれませんね…。

 ちなみに、ハルオサンは本も出してます。ブログが気になった方は、書籍もチェックしてみてくださいね。

で、この記事をよみながら、すごい既視感を感じたんですよね(もちろん彼の記事がパクリだのどうのという意味ではありませんよ)。

あとで、思い当たりました。

あ、福本伸行の漫画だ、って。

福本伸行といえば、ギャンブル漫画の金字塔「カイジ」を思い浮かべる人も多いはず。

マンガ、アニメだけでなく藤原竜也主演の実写映画も有名ですね。

 

他にも麻雀を題材にした「アカギ」も知られています。

これらの作品のイメージから福本伸行=ギャンブル漫画のイメージが強い人が多いと思いますが、実は元来はヒューマンドラマの書き手で、ギャンブルと関係ない作品でも傑作を残しています。

そんな福本伸行の隠れた名作、それが「無頼伝 涯」です。

 

これは青年誌で漫画を描いていた福本伸行が少年漫画に挑戦したチャレンジングな作品です。悲しいことに内容が少年誌にあっていなかったようで、たった5巻で終わっています。

 

でも実はとっても面白い漫画なんです。

以下大まかなストーリーです。

主人公の中学生、工藤涯が殺人容疑で警察に追われているところから物語はスタートします。

涯は身寄りのない子供で施設で育ちました。周りの同級生が親に文句を言いつつも、生活の多くを大人に依存していることにいら立ちを感じる毎日で、周囲からは孤立しています。

しかし涯は自分もまた大人に寄り掛かった生き方をしていることに気が付いています。そんな自分と決別するため、彼は施設を出て一人暮らしを始めようとします。

もちろんつてのない中学生が一人で暮らしていくなど無理な話。そんな涯の前に現れたのが金持ちの同級生でした。

腕の立つ彼を同級生のお爺さんがボディーガードに高給で雇いたいという思いがけない提案にのってしまった涯。

しかしこれは罠でした。

金持ち同級生の家では、身内の争いですでにお爺さんは殺されており、涯は殺人犯に仕立てられてしまいます。

涯は未成年の殺人犯として矯正施設に送られつつも、自分を逮捕した刑事と同盟を結び、無実の立証の為に動き出します。

しかし矯正施設は真犯人の息のかかった場所、凶悪な所長の支配する地獄のような場所でした。

涯はどうやって自分の無実を晴らすのか。

施設から生きて脱出できるのか。

ミステリー要素とアクション要素が絡み合い、ページをめくる手が止まらなくなる漫画です。

 

話を戻しますと、

涯が送られた矯正施設では非行少年の性格を強制するためにとんでもない授業が行われています。

それは、四つん這いでしかいられないような低い場所に裸で少年たちを放置し…電気の流れる棒で制裁され…所長の質問に正しく答えられないと天井がどんどん下がっていくというもの。

(まあ、この「たくさんの少年たちが裸で四つん這いにさせられている」絵がヤバすぎて打ち切りになったのかな…という感じですが。)

このようなひどい仕打ちの後、授業の終わりに何が行われると思いますか。

それは所長や所員たちによる「優しい言葉」と「抱擁」なのです。

人間の尊厳をズタズタにされ、「犬」呼ばわりされたあと、それを指示した当の本人からの手のひらを返した祝福。君たちが犬から人間になるために必要なことだったのだ、と涙を流しながら語る所長の懐に、少年たちもまた泣きながら飛び込んでいくのです。

 

しかし、涯は気が付いています。

これが巧妙な罠だということに。

 

人はプライドを折られ、奴隷のように扱われ、ボロボロになった後に、優しい言葉で存在を受け入れられるとなぜか全面的に相手に心を許してしまいます。その優しい言葉をかけている相手は、自分を痛めつけた当の本人であるにもかかわらずです。

これは、ハルオサンの記事でブラック企業の社長がバイトに降格した元正社員に「自分はお前たちを信じている」と優しい言葉をかけ、信頼を勝ち得ているのと同じ構造だと思います。

 

社会にはいつでもこの構図が存在します。

ブラック企業しかり、

似非宗教団体しかり、

家庭内暴力しかり、

リンチまがいの行き過ぎた部活動でもそうですよね。

 

涙を流しながら、虐げられた少年たちが所長の胸に飛び込んでいくのを見て、涯は言っています。

 

「悪魔はみな優しいのだ・・・!」(引用元:『無頼伝 涯』3巻)

 

 

悪魔は皆アメとムチの使いどころをよく知っています。

存在価値がない自分を受け入れてくれる人は人間にとって砂漠の中の水のようにありがたい存在ですよね。でも、あなたの存在価値を破壊したのは誰でしょうか。よく考えてほしいです。

 

今の教育は「生きる力」の育成にとても熱心です。幼児教育界隈では「非認知能力」の育成も主張されています。ぶっちゃけ、「生きる力」「非認知能力」というのはすごくアバウトな言い方だと思いますが、結局はこういったまやかしに対抗できる「どうでもいい他人に破壊されない確固たる自己愛・プライド」と「そこから発生する自分で知識を獲得したいという欲求・知識を獲得できるという自信」のことなんじゃないかなと思います。

これがブラック企業につぶされない人材なんだろうな、と。

 

涯にはこの「生きる力」があるんですよね。

 

紙の本は絶版になってるみたいですけど、Kindleをつかえば格安で読めるので是非読んでほしい作品です。

いつかはアニメ化してほしいですね。

(実写化は…無理かな…)

 

httpsにしたのに、URLバーに!が表示されるのはなぜ?

wordpressで作業中、URLバーに!の警告マークが表示されていることに気が付きました。

f:id:koikoiplus:20190709211850p:plain

え、わざわざSSL化が可能なドメインを選んだのに…

一瞬パニックになりましたが、こんな時のgooglechromeデベロッパーツールです。

console画面で、エラー表示が出ている箇所を見直すと…

どうやら読み込んでいる画像のURLの一部がhttpのままみたい。

うーん。でも一度メディアファイルとして読み込んでから、記事に埋め込んでいるのでメインのドメインhttps化しているのに画像だけhttpのはずないんだけど…

そこで、はっと思い当たりました。

このサイト、サーバーで本格運営する前に、XAMPPという仮想サーバーで試運転してから移転したんですよね。

その残骸かも。

最初にサイトがある程度できている状態で、サーバーにアップロード。その後、SSL処理したから、一部の画像ファイルが書き換えられなかった

のかな?

よく分からないけど、とりあえず画像のURLを書き換えたらちゃんと🔒マークが出てきました。

良かった!

 

固定フッターに憧れ、作ってみたメモ。

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最近スマホ表示時のサイトでよく見る固定フッターが羨ましい。

 

現在wordpressで別サイトを作っているのですが(「こたつ猫の勉強部屋」とは全く別のサイト)、使用テーマのXeory Extentionには固定フッターメニューは無し。レスポンシブ対応はしているので画面が小さくなるとハンバーガーメニューは出てくるのですが、何となく味気ないものです。

それで、固定フッターメニューを自作することに。

いろいろ調べながら作った固定フッターの覚書を記しておきます。

もっとも参考にしたのはこちらの記事です。

4-bh.com

 ただし、サイト通りにやっても分からないことが多数あったので、自分で調べていろいろつくってみました。そのメモを残しておこうと思います。

 メディアクエリ

まずは、メディアクエリの設定から。

@mediaで指定してもOKですが、wordpressにはモバイル端末を判別してくれる便利な関数wp_is_mobile()があるのでそれを使います。

 

<?php if(wp_is_mobile()) { ?>

この中に固定フッターのHTMLを書いていきます。モバイル判定されたら、中身が表示されます。

<?php } else { ?> <?php } ?>

 

中身

listスタイルで固定フッターの中身を組んでいきます。

<ul class="footer_menu">
<li>
<a href="#modal-p01" onclick="c();">
<i class="fa fa-bars" aria-hidden="true"></i><br>MENU
</a>
</li>

</ul>

 

リスト項目=固定フッターで横並びになるメニューです。<i>でメニュー項目の前に表示するアイコンを指定。ここではfont awesomeを利用しています。<br>で改行し、項目名を書くと…

 

fontawesome.com

 

f:id:koikoiplus:20190622225903p:plain

イメージとしてはこんなかんじになります。それから全体をリンクで囲みます。

 

ではaタグの属性についてメモ。

#modal-p01 MENUをクリックしたときの飛び先。これから作っていきます。

f:id:koikoiplus:20190622230936p:plain

modal:画像のような、フッターメニューをクリックすると飛び上がって出てくる画面のことですね。

つまりは、MENUをクリックすると、「id="modal-p01"」の場所に飛ぶという指定をしているわけ。

で、<li></li>の後に、modal画面のブロックを作っていきます。

モーダル画面


<div class="modal-window" id="modal-p01">

 <div class="modal-inner">

  <ul class="mod">
   <a href="#!" class="modal-close" onclick="c();">&times;</a>
   <p class="categorytitle">
   カテゴリー
   </p>
   <?php wp_list_categories('title_li='); ?>
  </ul>


   <a href="#!" class="modal-close" onclick="c();">&times;</a>
 </div>
</div>

 

緑のところ:モーダル画面を閉じる×印。HTMLで使う特殊文字なので&timesで表している。アイコンを使うよりも記述が簡単。

オレンジのところ:モーダル画面の中身。「カテゴリー」というタイトルをつけ、<?php wp_list_categories(); ?>関数でリスト形式カテゴリー一覧(カテゴリーリンクあり)を表示。因数に”title_li=”を指定すると、自動で生成される「カテゴリー」というタイトルを省くことができる。今回、カテゴリーの自動表示を避けたのは、タイトルに対するCSS指定をやりやすくするため。自分で作ったclass、categoriytitleをつけることができるようにした。自動表示されるものは時に構造が思い通りいかなくて逆にややこしい。

 

このままだと、モーダルは固定フッターの下に表示されてしまうので、あとのCSSで制御する。

 

関数

次に

onclick="c();

に対応するJavascriptの自作関数c()をつくります。この関数で、固定フッターメニューをクリックすると、モーダルが開き、×をおすとモーダルが閉じるようにするのです。

ちなみに、関数の名前は何でも良いのですが、参考サイトに書かれていたclick()という関数はなぜか動作しませんでした。使用したテーマで既に使われているのか?

とにかく、あんまりメジャーな名前は付けない方がイイみたいです。

ここではc()というテキトーな名前にしました。

では、c()の中身です。<script>タグで囲って、モーダルの後ろに記述します。

<script>


document.getElementById("modal-p01").style.display ="none";

function c(){

const modalp01 = document.getElementById("modal-p01");

if(modalp01.style.display=="block"){

modalp01.style.display ="none";
}else{

modalp01.style.display ="block";
}
}

</script>

 ・document.getElementById("modal-p01").style.display ="none";

最初に、modal-p01のdisplayプロパティをnoneに設定。表示しないようにする。

・function c()の中身

新規のmodalp01関数を宣言。中身はid=modal-p01をセット。

if文でもし、modalp01のdisplayがblockで表示されていたら、noneで非表示にする。逆にnoneで表示されてなかったら表示するように仕向ける。

このc()関数を、フッターメニューのアイコンと、モーダル画面の×印両方に設定する。どっちも挙動は同じだから。

あとは作りたいモーダルの数(フッターメニューの数)だけモーダルを増やす。

これは検索窓のモーダルです。

<div class="modal-window" id="modal-p05">
<div class="modal-inner">
<a href="#!" class="modal-close" onclick="c5();">&times;</a>
<form role="search" method="get" id="searchform" class="searchform" action="<?php echo home_url('/'); ?>">

<div>

<input type="text" value="" name="s" id="s" />
<input type="submit" id="searchsubmit" value="検索" />
</div>
</form>
</div>

</div>

c()と同じようにmodal-p05を閉じるc5()という関数を作りましょう。

document.getElementById("modal-p05").style.display ="none";

function c5(){

const modalp05 = document.getElementById("modal-p05");

if(modalp05.style.display=="block"){
// noneで非表示
modalp05.style.display ="none";
}else{
// blockで表示
modalp05.style.display ="block";
}
}

CSS

後はCSSで見た目をいろいろいじります。

文字の大きさとか装飾面は置いておいて、基本的な部分だけメモします。

.modal-window {

width:100%;
background:rgba(0,0,0,0.5);
position:fixed;
top: 0;
left: 0;
right: 0;
bottom: 0;
overflow-y: scroll;
z-index:999;
display:none;

}

赤文字部分:画面からはみ出しちゃったモーダルをスクロールさせるには、position:fixed固定してからoverflow-y:scrollで縦スクロールを許可する必要があります。

黄色文字部分:画面の折り重なりから言うと、一番前に来てほしいのでz-indexの数値を大きくとります。

緑文字部分:javascriptでも制御してますが、こちらでもnone設定入れないと、画面を読み込んだときに1瞬モーダルが浮き上がってきます。

ちなみにmodal-windowは下図の薄い黒い部分で、白い部分ではありません。

f:id:koikoiplus:20190622230936p:plain

中身はmodal-innnerで記述します。

.modal-window .modal-inner {

position: absolute;
top: 100px;
left: 10%;
background: #fff;
padding:5%;
width: 80%;
padding:5%;
margin:0 auto;
border-radius: 6px;

}

黄色要素:親要素のmodal-windowのpositionがstaticじゃないので、positon:absoluteで黒い背景からどのぐらいの距離を取るのかを指定できます。

青要素:80%幅で横に少し余裕を持たせ、border-radiusでちょっとだけ角を丸めて可愛くします。

フッターメニューを固定するCSS

最後にフッターメニューを固定するCSSを書きます。

ul.footer_menu {
margin: 0 auto;
padding: 12px 0;
width: 100%;
overflow: hidden;
display: table;
table-layout: fixed;
text-align: center;
}

ul.footer_menu li {
margin: 0;
padding: 0;
display: table-cell;
vertical-align:middle;
list-style-type: none;
line-height: 15px;
}
赤要素:リストをtable状態にして、表示させます。


ul.footer_menu li a {
border: none;
display: block;
color:#fffaf0;
text-align: center;
text-decoration: none;
}

赤要素:中身はリンクタグですが、下線などがつくと見栄えが良くないので消します。

青要素:メニューアイコンのカラーはお好みで


.footer_menu {
position: fixed;
bottom: 0;
left:0;
background: #0db3bc;
z-index: 2;
opacity: 0.9;
}
緑要素:固定フッターの超重要部分。ポジションをfixedにして、スクロールしても絶対に位置が変わらないように固定しています。その後のbottomとleftで端を画面下にきっちりくっつけます。
青要素:固定フッター全体の色。サイトイメージに合わせて変化させます。

赤要素:これも固定フッターの超重要部分。サイト本体の上に常に表示させるために、数字を大きくしています。ただし、モーダル画面が現れたときは下に隠れてほしいので、モーダル画面よりは数字を小さくします。

オレンジ要素:少し透明度を上げて、下の文字が見えるようにすると見た目がきれいになります。

 

HTMLとCSS・基礎を学ぶには下の本がお勧めです。余計なことは省いてすぐにサイトを作り始めることができます。文字や写真が大きいので取り組みやすいですし、リンクタグの広げ方などなかなか参考になります。

 

 

またJavascriptの基礎力を身に着けるにはこちらの本がお勧めです。なにより、演習問題が楽しい!のが特徴です。

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